明治維新というクーデター

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明治維新というクーデター

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  • サイズ B6判/ページ数 336p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784781615127
  • NDC分類 210.61
  • Cコード C0095

出版社内容情報



星亮一[ホシリョウイチ]
著・文・その他

内容説明

幕末、テロリスト集団と化した長州の浪士たちは、京の都を焼き討ちし、あらんことか禁裏に大砲を放ち、孝明天皇を拉致して、革命政権を起こさんとする暴徒であり、長州は紛れもない“朝敵”だった。攘夷派の薩長は、孝明天皇の急死(毒殺説あり)をきっかけに立場が逆転。武力蜂起へ狂乱する。尽忠報国の会津藩に“賊軍”の汚名をきせ、悲惨極まる殺戮、乱暴狼藉のかぎりを尽くした。非戦闘員の無抵抗の婦女子や老女にむかって昼夜大砲を撃ち続け、暴行殺害することが正義なのか。教科書では絶対触れない戊辰戦争、会津戦争の深層を底辺から問いただす。

目次

会津戦争の実相
第1部 長州と会津(吉田松陰という虚像;松下村塾―長州閥の正体;至誠会津藩;池田屋事件;孝明天皇の不可思議な死)
第2部 会津戦争の全貌(鳥羽伏見の戦い;戦火東北に迫る;奥羽鎮撫総督;白河大戦争;越後、磐城に戦火拡大;会津国境破れる;会津鶴ヶ城攻防戦;白旗をかかげて降参)
会津戦争の意味

著者等紹介

星亮一[ホシリョウイチ]
1935年宮城県仙台市に生まれ。作家。東北大学文学部卒業後、福島民報社記者となる。福島中央テレビ役員待遇報道制作局長を歴任。のち作家に転じ、日本大学大学院総合社会情報研究科博士課程前期修了。『奥羽越列藩同盟』で第19回福島民報出版文化賞、戊辰戦争の研究で、NHK東北ふるさと賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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trazom

4
明治維新が、薩長による正義なきクーデターかどうかは別にして、会津をはじめとする奥羽諸藩が、余りにも不当な扱いを受けたことに関しては、全く同感である。新発田藩・秋田藩の裏切り、松平容保の優柔不断、容保と西郷頼母との不和など、指摘される点はその通りであるが、結局、会津に戦略がなく、突進し命を投げ出すことしか残されていなかったというのか…。それにしても、木戸孝允の私怨だったとしても、会津人を辱め、斗南に移封して塗炭の苦しみを与えたことを「あらゆる意味で日本近代史の汚点」という著者の主張には、全面的に同意する。2017/04/05

ルサンタ

2
薩長に日本を良くしようとか守ろうとかいう高い志があったとはちょっと考えがたい。何故会津がここまでボロクソに負けたのか。戦後の扱いも酷いものだ。勝てば官軍負ければ賊軍。歴史は勝った者が作る。教科書だけ信じていると見えないことがある。官軍となったかつての賊、長州閥が今現在もこの国の政権の中枢にいるのはどういうことか。そして今まさに改憲を、と言い出している。150年前のクーデターはまだ終わっていない。2022/03/13

小松 辰雄

0
星4つ。戊辰戦争をここまで詳しく読んだのは初めて。過去に語られていた維新のヒーロー像がくつがえる。ただ、過去の資料が紹介されている所、現代語に要約してくれるともっと、読みやすかったと思う。2018/01/06

Gonta55号

0
東西連合政権であったならば、明治以降の日本は他の民族にもっと配慮したハト派の政治が行われたに違いない。 明治維新はこうした側面から再検証しなければならないと私は考えている。 そのためには歴史学の検証方法も変えなければならない。文献史学だけではなく、戊辰戦争が地域社会の中で、どう伝えられているか、諷刺画にはどう描かれているか、多面的な視座でこの戦争に迫る必要があろう。(本文より引用)2023/03/09

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