出版社内容情報
山本昭宏[ヤマモトアキヒロ]
著・文・その他
内容説明
「戦争」と「平和」の語り方はどのように「更新」していくことが可能か?保守の「安全保障論」vs革新・リベラルの「9条護憲論」がもたらしたものとは―『核と日本人』(中公新書)が話題となった新進の歴史社会学者による意欲作。
目次
第1章 「平和」と独立―敗戦・占領から六〇年安保まで(敗戦から憲法制定まで;憲法九条の受容 ほか)
第2章 「平和」の分離―一九六〇年~七三年(「平和」の保守化;「現実主義者」高坂正堯の登場 ほか)
第3章 「平和」の安寧―一九七三年~八九年(豊かさのなかの「平和」;「平和学」の誕生 ほか)
第4章 「平和」の消失―一九八九年~(転機としての一九八九年;湾岸戦争の勃発と自衛隊をめぐる議論の開始 ほか)
著者等紹介
山本昭宏[ヤマモトアキヒロ]
1984年奈良県生まれ。京都大学文学部卒。京都大学大学院文学研究科博士課程修了。博士(文学)。日本学術振興会特別研究員を経て、神戸市外国語大学准教授。専攻は日本近現代文化史、歴史社会学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ケー
11
戦後70年という非常に長い期間を「平和」というキーワードで読み解いていく筆者。抽象的なテーマでも大きな幹を発見し、丁寧にまとめる力量は見事。論文ではないので、筆者の態度がやや強めに表明されている。若干専門的な話もあり、タイトルの割には難しいかもしれないけれど、コンパクトに通読できるという意味で貴重な一冊。2016/11/19
樋口佳之
4
84年生まれ、2016年現在30代に入ったばかりの著者。90年代の小林よしのりの大活躍(?)さえ実体験してるかどうかでしょ。自分は80年代位から記憶として思い出せるのだから、なんかすごい隔世感。/「平和」の空洞化への危惧はよくわかりました2016/09/07
takuji
0
平易な文章で書かれていてとてもわかりやすい。 戦後を振り返りながら政治家、学者、ジャーナリスト、作家たちの主張を取り上げ、「平和」の意味の変遷をたどる。 注釈や参考文献に挙げられている資料も個人的にとても興味深い。 私レベルにはぴったりの良本。2016/09/01