出版社内容情報
中井祐樹[ナカイユウキ]
著・文・その他
内容説明
レジェンドが初めて語る勝負哲学。格闘技は、人生を肯定する。大宅賞作家・増田俊也氏との特別対談収録。
目次
私の闘い(わがレスリング―高校時代;わが高専柔道―大学時代 ほか)
1章 勝負論を超えて(私の岐路;ライバルたち ほか)
2章 人生を肯定する格闘技(格闘技で食べていくこと;「働く」と「生きる」 ほか)
3章 増田俊也×中井祐樹特別対談「“大きい筋肉”を使って生きる」(自分の代わりに生徒が勝てばいい;技を隠さないでやってきた ほか)
著者等紹介
中井祐樹[ナカイユウキ]
1970年北海道生まれ。高校時代にレスリング、北海道大学では高専柔道の流れを汲む七帝柔道を学ぶ。同大中退後、上京しシューティング(修斗)に入門。修斗ウェルター級王者となる。1995年バーリトゥードジャパンオープンでは決勝に進み、ヒクソン・グレイシーに挑んだ。右目失明により修斗を引退し、ブラジリアン柔術に転向。ブラジル選手権アダルト黒帯フェザー級銅メダルなど、アメリカ、ブラジルで実績を残す。日本におけるブラジリアン柔術の先駆者であり、現在、日本ブラジリアン柔術連盟会長、パラエストラ東京代表(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
0607xxx
10
格闘家というより達人という印象。何度か読み返したくなる文章です。2014/09/13
ジャービル
5
この人に憧れて柔術を始めました。パラエストラ出身の私は、パラエストラであったことを今でも誇りに思っています。 この人が総合格闘技で失った片目の光が、 今柔術をやっている人達の生活を、明るく照らしています。 自分が道場を運営していく上で、随所に中井先生の言葉を思い浮かべていますが、本書はそれを文章化して明確に記してくれています。 2014/08/07
kj54
4
何か、賢人・賢者とはこうゆう人をいうのかと思った。実践と思索がとんでもなく高いレベルで均衡していて、しかもそれが運動し、成長している。折につけ読み返すかもしれない。2014/09/11
Tsuka
3
所属の格闘技の試合で姿をお見かけする中井先生ですが、恐れ多くて話しかけたこともない。北大を出て、日本の格闘技のパイオニア、どういう考え方をするのか著書を読んでみた。 50くらいのテーマにご意見頂いている本だが、ひとつひとつのテーマについては、なぜかあまり自分に入ってこず、しかし全編を通しておっしゃっている事は、格闘技を通して人は成長できると言う事。格闘技は人間学、格闘技で人生を豊かになると言う事だったと思う…私が中井先生の域に達するには、修行が全然足りていないと思った次第です。2018/05/05
雪待
3
柔術ではバランスを重視する。上になろうが、下に引き込もうが重心を崩されたら一瞬で返されてしまう。作者は、目を突かれようが罵詈雑言を浴びせられようが、弟子に逃げられようがどこ吹く風。増田氏との温度差に笑ってしまう位のフラットさだ。勝ちはなくとも負けはない。こういう立ち位置からでも、不思議と強豪が育つのは、全てを受け入れる器の大きさに依るものなのかもしれない。2014/09/14