ガーンジー島の読書会〈上〉

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  • サイズ B6判/ページ数 221p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784781610986
  • NDC分類 933
  • Cコード C0097

出版社内容情報



メアリー・アン・シェイファー[メアリーアンシェイファー]
著・文・その他

アニー・バロウズ[アニーバロウズ]
著・文・その他

木村博江[キムラヒロエ]
翻訳

内容説明

一冊の本をきっかけに、ガーンジー島の人々と手紙を交わしはじめたジュリエット。そこで彼女が知ったのは、大戦中ナチスに占領され不自由な世界を強いられた島民の心を支えた“読者会”の存在だった。

著者等紹介

シェイファー,メアリー・アン[シェイファー,メアリーアン] [Shaffer,Mary Ann]
1934年、アメリカのウェストバージニア州生まれ。マイアミ大学卒業後、図書館司書、書店員、編集者などの仕事につく。2008年2月、『ガーンジー島の読書会』の完成(同年8月)を待たずに亡くなる

バロウズ,アニー[バロウズ,アニー] [Barrows,Annie]
『ガーンジー島の読書会』共著者であるメアリー・アン・シェイファーの実の姪。メアリーが亡くなったあと、『ガーンジー島の読書会』を引き継ぎ完成させる。子ども向けの本や小説を数多く執筆

木村博江[キムラヒロエ]
東京都生まれ。国際基督教大学卒。ノンフィクションや推理小説などの翻訳を数多く手掛ける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

紅はこべ

124
チャンネル諸島が舞台というと、サラ・コードウェルのジャージー島が舞台のミステリがあるが、本作はガーンジー島。ドイツに占領されていたとはつゆ知らず。読書会のメンバーの個性が面白い。セネカしか読まない人、自分の料理本だけが読む価値があると主張する人。勿論文学だけが本ではない。小説ばかり読んでいる私も視野が狭いんだろうな。ドイツ兵と関係を持った女性に対して、この地はフランスとは態度が違うらしい。ドイツ兵の人柄にも依るのか。シドニーが戻って来ないのは、何か伏線なのか。(続)2019/10/27

帽子を編みます

68
題名からだと牧歌的で素朴な島でのほのぼのした読書会の印象ですが、第二次世界大戦中の辛く悲しい歴史が語られます。書簡体小説で全編(いえ、自称私立探偵のとある登場人物の捜査ノートも挿まれますが)進みます。主人公ジュリエットの明朗でユーモアに満ちた手紙、島の読書会のメンバーの個性あふれる手紙、電報のやりとり、いろいろな文体が楽しいです。悪意ある密告の手紙なんて、かえって闘志に火が着きそうです。ヒロインはロンドンでのロマンスを振り切りながら、ガーンジー島へ出発します。メンバーの大歓迎、島の美しい風景、さあ下巻へ。2022/11/15

ぶんこ

61
とてもとても面白い。教えてくださった読メさんに感謝。イギリスとフランスの間にあるガーンジー島。戦時中ナチスに占領されていた島での、ある読書会の存在を偶然知った作家と、島の読書会のメンバーによる往復書簡の形をとっています。この手紙が素晴らしくて、シミジミと手紙の持つ魅力を再発見した感じです。島のメンバーの地味ながら人間としての誇りを失わない生活態度に魅了されました。中には魂を売ったような人も出てきますが、エリザベスの勇気と機転には感動し、どうかご無事でと次巻に進みます。2017/03/25

ばう

52
★★★★ 仲間が集まって本を読み、本について語り、本について議論する。なんて素敵なことだろう。それがどんなに辛い環境の中であったとしても。ひょんなことからガーンジー島の島民と文通を始めた作家のジュリエット。その島は戦時中ナチスドイツに占領され、人々は辛く苦しい生活を強いられていたがそんな中、人々の心の慰めとなった読書会。決してほのぼのとした話ではありません。が、面白くてぐいぐい引き込まれていきました。書簡小説のかたちをとっていて各人の手紙からその人物像が生き生きと伝わってきます。早く下巻が読みたい!2020/02/02

まりお

50
ガーンジー島がドイツに占拠された時代、その中で秘密にも読書会、並びに食事会が開かれる。時代の中を描くのではなく、戦争が過ぎ去った後、平和な世の中になってから話は始まる。それも手紙という手段で。そのせいか、話が今と昔に飛び飛び。時折昔を思い出したかのような手紙が来る。各人体験した事は同じでも、感じ方も思いも異なる。そこが面白い。2018/02/11

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