出版社内容情報
鈴木哲夫[スズキテツオ]
著・文・その他
内容説明
安倍晋三は本当に救世主か?数々のニュース番組に携わった第一線のジャーナリストが見た政党による「情報操作」の真実!
目次
第1章 つくられた「政権交代」(2013年の参院選で自民党が隠していたこと;2012年末の解散は、なぜ強行されたのか ほか)
第2章 政党と代理店に操られる選挙報道(私が密着取材した公明党の「コミ戦」;一党独裁ゆえに「コミ戦」に後れを取った自民党 ほか)
第3章 政治ニュース「劇場化」の内幕(投票判断はテレビが9割;テレビ戦略を発案した6人の若手議員 ほか)
第4章 ネット選挙と安倍政権の情報戦略(「ネット選挙」の限界;なぜネットで選挙は変わらなかったのか ほか)
著者等紹介
鈴木哲夫[スズキテツオ]
ジャーナリスト。1958年生まれ。早稲田大学法学部卒。テレビ西日本報道部、フジテレビ報道センター政治部、日本BS放送報道局長などを経て、2013年6月からフリージャーナリストとして活動(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
みのゆかパパ@ぼちぼち読んでます
19
選挙戦における政党のイメージ戦略によって、メディアや有権者がいかに踊らされているかを紹介した一冊。個人的には、選挙で自分の党のアピールポイントを効果的に打ち出すことに腐心すること自体を悪くいうつもりはなく、むしろ、そこまでやっているのかと感心させられ興味深くもあったのだが、一方で、メディアがその真偽を判断する材料を提供し切れていないどころか、やすやすとイメージ戦略に乗ってしまっている現状については問題点を感じざるを得ない。そんなメディアの発する情報への向き合い方を考える上でも考えさせられることが多かった。2014/04/02
uchimuso
1
私自身メディアに偏向があるのではないかと思うところがあり、興味を持ち手にとった。自分が期待した内容に対する記述はあまりなかったが、政治ニュースの裏側を知れて非常に興味深かった。選挙は戦略を用いた戦であり、政党はメディアを巧みに利用している。昨今の自民党の追い風は政党とメディアのある種の癒着。国民はメディアを参考にする程度にし、自ら判断することが重要である。争点表は参考になるかもしれない。政治はメディアに左右される部分が大きいことを改めて感じた。同時に報道する側がそれを自覚しているのは驚きでもあった。2013/09/22
一龍
1
ネット選挙解禁となり、選挙戦の戦術も転換点を迎えているが、実は政治家は昔からイメージ戦略を美味く使っており、時にはそれが大きく世論を動かしている。本書には豊富な事例が紹介されており、読めば「あの時のあの政治家の表情はそういう戦略だったのか」と驚かされることだろう。賢い有権者として、政治家の戦略に騙されることなく本質を見抜くために読んでおきたい本だ。2013/09/21
たかむら
0
さもありなんと言う感じがした。どの国、時代でも政治が報道を操ろうとするのはよくあること。それに乗っかる新聞・テレビ等のマスコミを鵜呑みにしてしまう国民にも問題がある。逆に言えば、こういったマスコミ対策ができるからこそ、自民党が与党にいられるのかもしれない。政権交代を標榜した民主党は、このようなマスコミ利用ができていないから、すぐに野党に転落したのだろう。マスコミも事件などが起きた時には騒ぐくせに、その事件がどうなったのかまでは報道しない、そういう体質にも問題がある。真実が何かを探る目を養いたい。2015/04/12