出版社内容情報
ヘルマン・ヘッセ[ヘルマンヘッセ]
著・文・その他
内容説明
19世紀ドイツの地方出身の優等生、ハンス・ギーベンラートは、周囲の期待を一身に背負い、神学校に通うための州試験に挑む。猛勉強のかいあって2番の成績で合格するが、厳しい学校生活になじめず苦悩するようになる。学業に縛られたひとりの思春期の少年が、孤独と苦しみにさいなまれながらも成長する、ヘッセの自伝的物語を漫画化。
著者等紹介
ヘッセ,ヘルマン[ヘッセ,ヘルマン]
1877~1962。ドイツの作家。14歳で神学校に入学するも中退。不安定な精神状態から自殺未遂をはかるなど、苦悩の少年時代を送る。その後は職を転々としながら著作活動にはげみ、現代文明の精神的な問題への洞察や批判を描く作品を数々残し、ノーベル文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
takaC
63
車輪の下を漫画で読んだら印象も違うのかなと思ったけどそんなことはなかった。2018/05/09
なま
10
「少年の日の思い出」という作品が1947年発行の国定教科書に掲載され、その後現在に至るまで70年間以上も日本の中学国語教科書のいくつかに教材として掲載され、2012年度からはすべての検定教科書に載っていると言うので他の作品もザックリ見たいと手に取った。 「車輪の下」は ドイツ語の例えで落ちこぼれになると言う意味で14才で神学校に入学し中退。自分自信の不安定な精神状態を思わせるノーベル文学賞受賞者である著者、へルマンヘッセ自身の自伝的作品。何のために勉強するのか?考える一冊。2017/05/10
黒崎ディートリッヒ
6
19世紀ドイツ。地方都市に住む優等生の少年ハンスは、猛勉強の結果神学校の入学試験に合格する。しかし厳格すぎる周囲の教育と、度重なる学問が次第に彼を追い込んで行く。 再読。大人たちの勝手に振り回された少年の悲劇。学校を退学になり、労働に生きがいを感じたハンスだが、最期には・・・・あれは絶対、現代でいえばアルハラに違いありません。 漫画の原作小説も読みましたが、本作が作者ヘルマン・ヘッセが14歳の時に経験した実経験となると、やはりリアルさを感じますね。ハンスと違いヘッセは、この状況を乗り越えれたのですが。2014/10/20
はる坊
5
作者の自伝的小説とあって、すごいリアリティを感じた。周囲の望むままに生きていたらいつか崩壊する。僕らもいちいち自分の意思で物事を決めているのかを確認しながら生きていかないといけないと思う!2014/05/08
にやり2世
5
がんばりすぎはほんとにいかん。2014/05/07
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