出版社内容情報
島崎藤村[シマザキトウソン]
著・文・その他
内容説明
王政復古を機に近代化の道を歩み始めた日本。明治維新によって武家社会の旧習はことごとく破壊された。武家や役人の横行に苦しむ街道の姿を見てきた半蔵は、儒仏伝来以前の古典文化の再興に日本の夜明けを見いだし、明治という新時代に望みを託すが…。幕末から明治にかけての激動の中の人々の生き様を描いた長編小説を漫画化。
著者等紹介
島崎藤村[シマザキトウソン]
1872~1943。詩人、小説家。詩集『若菜集』を発表後、小説家へ転身。教職を辞し、執筆した長編『破戒』は夏目漱石らの激賞を受け、自然主義文学の旗手として注目された。日本ペンクラブ初代会長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Taizo
7
変化していく時代の中で、一つの思想に囚われて頑なに自らの行動を縛ってしまう。さらには周囲にもその思想を強要し、従わないものに怒りを覚えストレスを感じる。そんな男の物語なんだけど、それって令和の今でもあるよなあ〜って。確かに「一本筋が通った生き方」といえば聞こえはいいんだけど、あまり行き過ぎると変化を拒んでしまって自分が辛くなるだけだな、って。この辺バランス感覚が大事だよなっていつも思う。自分の思想がないのも流されるだけだし、変化を拒みすぎると辛くなる。作中ほどの動乱はない時代だけどそれでも学べることは多い2021/02/23
森林・米・畑
7
庶民から見た幕末~明治維新。島崎藤村の名作をまずはマンガで理解。2013/03/31
はせこー
5
幕末から明治にかけて激動の変化を見つめる2016/03/30
*
4
「夜明け前」と言っても、坂本龍馬が叫んでいた(かもしれない)「夜明け」とは少し意味が違ってくる。最期を迎える際で、半蔵の心は折れていたのだろうか。それとも、誰かには真意が伝わると信じての「奇行」だったのか...?2018/01/04
チェ・ブンブン
3
高校の学力テストの範囲がもろ、この辺の時代だったので読んでおけばよかったと後悔。いきなり和の世界から、西洋をやたらと賛美する時代に変わったらそりゃ真面目な人ほどキレるよなと思った。「少年H」でも語られていたことだが、時代の変貌にやすやすと移る人は卑怯だという考えはわかる気もするが、グローバルな時代を生きる私にとっては「変化せんといかんな」と感じた。2013/05/15
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