出版社内容情報
ニック・フリン[ニックフリン]
著・文・その他
金原瑞人[カネハラミズヒト]
翻訳
内容説明
舞台は現代のボストン。文豪気取りの放蕩親父ジョナサンと息子ニックがボストンの路上で繰り広げるスラップスティック・ノンフィクション。奇想天外な「父親と息子」の愛憎を描く究極のノワール・ファミリーストーリー。全米ペンクラブ/マーサ・アルブランド賞受賞作。
目次
ATM
救命ボートの考案者
釈明ショー
バラクーダ
ビーコンヒル
トレーダー・ジョン
ユリシーズ
冬
二百年前
窓口〔ほか〕
著者等紹介
フリン,ニック[フリン,ニック][Flynn,Nick]
詩人、作家。実の父ジョナサンとの奇想天外な日々をつづった『路上の文豪、酔いどれジョナサンの「幻の傑作」』が、サンフランシスコ・クロニクル紙で絶賛される。2005年には優れたメモワール/回想記に贈られる「PEN/Martha Albrand Award」を受賞。ベストセラーとなる
金原瑞人[カネハラミズヒト]
1954年岡山市生まれ。翻訳家・法政大学教授。児童書やヤングアダルトむけの作品のほか、一般書、ノンフィクションなど、翻訳書は350点以上
中村浩美[ナカムラヒロミ]
愛知県生まれ。YA、ファンタジー作品を中心に翻訳にたずさわる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ケニオミ
3
執筆中の小説が文学史を変えるという誇大妄想なのか、ただの虚言なのかを繰り返し筆者である息子ニックに語る父親。その父親は生活の基盤がなく、アルコール中毒で、社会にとっても、ニックにとっても厄介者の存在です。そんな父親につかず離れずしながら見守るニック。彼自体、血は争えないのか、アルコールやドラッグを常用しながら、父親の生活、自分の生活を綴ったのが本書です。ニックが務める浮浪者用の宿泊施設に厄介になり、迷惑を掛け、追い出され、路上生活者になる父親。路上で死ぬのではないかと心配するニック。やはり息子なのですね。2013/01/28
naonchi
2
口から出まかせ、適当でいいかげんな父親。よく知らない父親なのに、どんどん似てしまう自分。惑星と恒星のように近づきもせず離れもせず、お互いに意識しながらもグルグルと回り続ける二人。日本の小説だと湿っぽくなりがちな父と息子の話を、からっと自虐的に描く。とにかく構成がお見事。背景に70~80年代のアメリカの文化も感じられて面白い。映画化されるのも納得。2012/09/07
最終バック九番手
1
原著は2004年刊行…現時逃避するのに酒におぼれるのかドラッグを使うのかという世代ギャップについての話を延々と読まされたような気がする…日本語版の書名よりも洋楽CDみたいに原題をカタカナ表記にするか202ページにある「掃きだめみたいな街でまたくそおもしろくない一夜を過ごしちまった」のほうがナンボかいいと思った…カバーイラストが正直ウザい…第1刷発行:2012年8月20日…本体1800円2012/11/19
虹の蛇
1
血のつながりは切っても切れないとはよくいったものだ。2012/10/31
takao
0
ん?2017/08/30