出版社内容情報
マルクス・アウレリウス[マルクスアウレリウス]
著・文・その他
内容説明
ローマ帝国の衰退を目前にしながらも、病気の体を奮いたたせ、懸命にみずからの運命を戦った皇帝マルクス・アウレリウス。災害や領土侵略の危機にさらされるなど、相次ぐ困難に立ち向かうために、彼はみずからに語りかける―。ローマ帝国が滅んで2000年近くがたってなお、色あせることなく人々の心に響く、哲人皇帝の言葉の数々を漫画化。
目次
若き哲学者
運命
波乱の時代
終わりのはじまり
著者等紹介
アウレリウス,マルクス[アウレリウス,マルクス]
121~180。第16代ローマ皇帝。幼少の頃より学問に熱心に取り組み、主に哲学を好んで清廉な生き方をつらぬいた。40歳で帝位についてからは、見事に国を治め、学識者たちの理想の「哲人君主」とされ、「五賢帝」のひとりと評される。彼の遺した『自省録』はストア派の思想書の代表作となっている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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蔦屋重三郎そっくりおじさん・寺
52
原作に当たっていないので、忠実な漫画化なのかはわからないが、この本はアウレリウス帝の伝記である。哲学少年が皇帝になり戦争や家庭に苦労する。皇帝も楽じゃないという当たり前の事がわかる。偉い人というのは待遇が良いだけで、楽はしていない。←我ながらくだらない感想だ。2013/01/13
植田 和昭
10
ローマ皇帝という激務の中で書かれた自省録。学問に専念したいと思いながらも次々と帝国内の問題が。また家庭内の問題も次々と。死は等しく訪れ、それが早いか遅いかのちがいだという。本当の賢人皇帝だったんだなあ。2017/06/23
ふろんた2.0
10
『ローマ人の物語』を読んでたので、ある程度わかる内容だった。ローマ帝国が安泰だったのはハドリアヌス帝あたりまでだと思っていたので、あまりいい印象は持っていなかった。しかし、災害、疫病、蛮族の襲撃など数々の困難に「体が人生にくじけていないのに、魂のほうがくじけてしまっては恥ずかしいことだ」と、真摯に向かう姿勢は立派である。でも、ちょっといい人過ぎたんじゃないかな。 2012/09/21
ばっぱら
7
哲人皇帝と言われたマルクスアウレリウスのはなし。帝国が衰退に向かう中、自らの体調を省みず、職務を全うする姿にかんじいった。2015/08/29
なつき
5
『まんがで読破 自省録』 「まんがで読破」シリーズ。 言わずと知れた、ローマ皇帝であり哲学にも親しんでいた、マルクス・アウレリウス・アントニヌスの書いたもの。 こうして読んでみると、彼のひととなりから含めてよくわかる。 もっと知りたいなあ、と思った。その生きざま、書いたものを。2019/04/22