出版社内容情報
マイケル・ストーン[マイケルストーン]
編集
浦谷計子[ウラタニカズコ]
翻訳
内容説明
異常心理のメカニズム研究でも名高い超名医が殺人の病理レベルを22に分類、「サイコパスの仮釈放」という恐怖の大罪を医学的に糾弾する。
目次
1章 「平時の悪」という謎
2章 激情殺人の狂想曲
3章 反社会的人格による衝動的凶行
4章 「ホワイトカラー・サイコパス」による計画殺人
5章 1人では足りない―悪夢の無差別凶行
6章 「死の使い」による連続殺人
7章 連続殺人の方程式
8章 血族殺人のメカニズム
9章 悪の方程式の「ファクターX」とは
終章 善良な人びとが「邪悪」をはたらくとき
著者等紹介
ストーン,マイケル[ストーン,マイケル][Stone,Michael H.]
コロンビア大精神科・外科部門、臨床精神科医学教授。刑務医として死刑囚を含む多くの服役囚との面談・診断を行った経験も持つ。600あまりの現実の凶悪犯罪調書を仔細に分析し、22のレベルの「階層」に区分したことで知られる。ディスカバリー・チャンネルの人気シリーズ「Most Evil」ではホストを務めたほか、メディアへの露出も多い
浦谷計子[ウラタニカズコ]
翻訳家。立教大学文学部英米文学科卒(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
猫生
0
何人もの殺人者と面談をしてきた博士がその現実を私たちに突きつける本でした。生まれながらのサイコパスが存在するのであれば、残酷な事件は絶対になくならない。また頭部の損傷がきっかけで性格が大きく変わる場合もある。育った環境や母親が妊娠中に行った行為が影響する場合もある。ということは、自分が、または自分に近しい人が殺人を犯さない保証は絶対にないということ。2015/03/28
YY
0
まあまあ。もう少し事件につき具体的に話してほしかったが、分析の内容が環境と遺伝だから仕方ないか。脳の働きとの関連が面白かった。それにしても、邦題があまりによろしくない。『悪虐殺人解剖学』とか何とか、もっと原題を生かしてほしい。2012/11/09
ちちもん
0
タイトルから予想できる内容に対して,過去に起こった事件のカテゴライズにページ数の多くを使っており期待していた内容とは違いました。 殺人が起こるメカニズムについては,遺伝と環境による複合によるものと繰り返しているし,ある要素がそろったからと言ってすなわちその人物が殺人を起こすわけでないと何度も書いてはいるが,一方で遺伝による影響を繰り返し書いており,優生思想につながる危険な考えも含まれているように感じました。モノアミン酸化酵素の酵素活性の違いによって虐待を受けた後の人格形成に差が出る話は面白かった。2012/01/14
Satoshi Murai
0
タイトルだけで手に取ったので、実際に読み始めるまでUSの話だとは思いませんでした。殺人の邪悪さをレイティングするとどうなるかって話ですが、二百例程度のケースで22段階に分類されてもなぁってのが感想です。そういった意味で、一つ一つの殺人を深く掘り下げていないので、タイトルには偽りがあると思います。2012/01/08
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