出版社内容情報
ヴァーツヤーヤナ[ヴァーツヤーヤナ]
著・文・その他
内容説明
1000編にもおよぶ古代インドの性愛論『カーマ・シャーストラ』のうち、もっとも古く重要な文献とされている、インド3大性典のひとつ『カーマ・スートラ』。「カーマ」とは「愛」のことであり、人生に「愛の研究」の重要性を説いている。人々を魅惑し続け、歴史資料としても価値の高い「愛の教典」を漫画化。
目次
1篇 カーマ・スートラとは
2篇 性交のお話
3篇 処女のお話
4篇 妻妾のお話
5篇 人妻のお話
6篇 遊女のお話
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
鱒子
66
有名なインドの経典で名前くらいは知ってるけど、体位の図鑑みたいなもの?ーーくらいの知識しかなかったわたし。実は性愛を中心に、人として幸せに生きる道を説いた書なのですね。美しい先生がかわいい生徒さんたちに講義する構成で展開してゆきます。アダルトジャンルの本じゃないのですが性的な絵も多いので、外読み厳禁かな。2019/02/08
かんらんしゃ🎡
51
★愛知県の北部に男性張形を祀る神社がある。豊年祭には神輿に乗せて引き回し、巫女さんたちは小ぶりのモノを胸に抱えて歩く。露店にはこれぞ芸術的造形といえるウインナやチョコバナナが並べられ、一帯は治外法権の桃源郷と化す。★無病息災も五穀豊穣も人の望みは詰まるところ子孫繁栄。はるか西方天竺で男女の在り方を教示するのも、子孫繁栄が何にも増して幸福への道だからだ。★ただ気を付けるべきは、チョコバナナを持ったまま帰りの電車に乗ると空気はいっぺんに凍る。2017/11/18
maimai
37
言わずとしれた古来インドから伝わる論書です。いかがわしいイメージがある人もいるかもしれませんが、この本は愛の真髄について書かれた論書であり、Hなことばかりが書かれている分ではありません。人の愛する者を奪ってはいけないということが具に書かれていて、自分の大切な人わ愛しなさい。この世には沢山の人がいて憎しみや悲しみもそれだけある。そしてその根元にあるのは愛。だから私たちは愛について正しい知識を持たなければならない。この論書は私たちに愛を教えてくれる論書だと思います。2016/05/14
かもめ通信
25
書評サイト本が好き!を通じての頂き物。電子書籍で読んでみた。人生の3つに区切り、少年時代にはアルタ(利:経済力)を身につけ、青年時代にはカーマ(愛)に習熟し、老年期にはダルマ(解脱)に専心するべしという考えに基づいて説かれる愛の経典は、結局、ダルマをめざすのなら、後々捨てることになるアルタやカーマを極める必要はないのではという問いにもそれらに精進する過程なしにダルマに行き着くことはできないと説く。なるほど、そう考えるのか~と、キリスト教などの禁欲的な考え方との違いにも驚かされる。2015/10/27
小木ハム
23
読破シリーズ13冊目。これは、アレです。保健体育の教科書的な。古代インドから伝わる人生の三大目的、ダルマ(法)・アルタ(利)に連なる愛の経典。構成としては美しいダンスの先生が生徒さんにカーマ=性愛とは何ぞやを説く真面目なお話です。そんな感じなので実技寄りですが絵的ないやらしさはあんまり無い。お香とかブレスケアとか、当時の人は意外と文化的な生活を送ってたんだな。古今共通なのは、相手をリスペクトする気持ち。お互いの善さを讃えあえば家庭円満です。2019/06/09