出版社内容情報
ドストエフスキー[ドストエフスキー]
著・文・その他
内容説明
帝政末期、すべての価値が崩壊し様々な思想が氾濫するロシア。虚無と背徳の中を生き、強烈なカリスマ性を放つニコライを崇拝するピョートルは、反政府組織を作り社会に混乱を招こうと企てるが、組織の印刷技師シャートフの離反をきっかけにおぞましい事件の幕が上がる―。現代の予言者ドストエフスキーが描いた黙示録を漫画化。
著者等紹介
ドストエフスキー[ドストエフスキー]
1821~1881。モスクワ出身。処女作『貧しき人々』で文壇の寵児となるが、空想社会主義サークルとの関与で逮捕され、シベリアに投獄される。出獄後は持病の癲癇に苦しみながら締め切りに追われる作家生活を送った。ロシア文学の最高峰、国民的作家である(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
パパパンツ・ママパンティ・寺
69
これまた辛気臭い話である。主人公は美貌の悪人・ニコライ。血筋が良くカリスマ性もあって仲間に憧れられている男だ。革命の話でもあるが、革命グループにはろくな奴がいない。自殺だの奴隷だの、おかしな理屈をこねる奴ばかりである。一人はぐれているイワンがこの唯一良い奴である。何がしたいのかよくわからないニコライ。庶民的幸せに生きるイワン。二人がお互いに言うには、ニコライが悪魔でイワンが悪霊らしい。イワンが革命グループに殺される。革命は失敗。最後はニコライが自殺。優れた人間は結局悪に堪えられないのかも。2015/02/24
GaGa
34
この手の漫画をもう読むのをやめようと思っていたのに読んでしまった(笑)これは小説で読んだ方がきっと面白いだろうなあと思いつつ、結局は手に取らなそうな気が…ただ、このシリーズで読んだ他の作品よりも、なんとなく謎が多く残ったので、ひょっとしたら…でも読まないかなあ…2013/02/22
トッド
13
■恐怖 ■突然襲ったその感情は彼女の微笑みによって生まれた。■僕は彼女の幻影に悩まされる様になった。その恐怖の正体を確かめる為に僕は醜悪な行動を重ねてみた。常識、人々、法、神を侮辱した。しかし侮辱には侮辱という応えが返されるだけ。あの恐怖を再び感じる事はなかった。僕が彼女に恐怖したのは、彼女が僕に恐怖していたからか?…いや、そうではない。彼女は僕の侮辱に未熟な愛情で応えていたのだ。悪意に対して善意で返した。彼女の微笑みは、僕への赦しだった…。恐怖の正体とは良心の呵責―彼女の善意が僕の良心を呼び起こしたのだ2021/06/25
ギルダーツ
12
ドストエフスキーはマンガでも理解が難しい。物語全体が現代社会とはかけ離れてるとはいえ、現代にも悪霊は存在するとすると、悪霊とは暗黒そのもので、悪霊に取り憑かれた人間はその人の本質みたいなものが悪い方に昇華され、他の人間に影響を及ぼすもの、と思う。この物語の主旨とは少し外れるかもしれないが、シャートフとキリーロフの会話でキリーロフが言った言葉「人が不幸なのは自分の幸福が分からないからだ」はその通りだと思った。自分の本当に大切な人は、自分の隣にいたことは、その人がいなくなってから分かる、ということに似ている。2026/02/08
ひじり☆
10
難解だったが、なぜか心に残る。『恐怖の正体とは良心の呵責―彼女の善意が僕の良心を呼び起こしたのだ』『悪霊とは思想』2022/10/11
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