出版社内容情報
マルクス[マルクス]
著・文・その他
内容説明
19世紀前後に起こった産業革命以後、工業化により商品の大量供給が可能になったが、貧富の差はますます広がり、人々の生活は豊かになるどころか苦しくなるばかり。労働者を酷使する生産過程の中で新たな価値を生み出す「搾取」のシステムが明らかになる…。資本主義社会に生涯をかけて立ち向かった革命家・マルクスの代表作を漫画化。
目次
資本の生産過程
搾取
労働の売買
価値
著者等紹介
マルクス[マルクス]
1818‐1883。ドイツの経済学者、哲学者、革命家。20世紀においてもっとも影響があった思想家とされる。資本主義経済を分析し、エンゲルスと共に共産主義思想を打ち立てた。階級の解放と廃止というその思想は今なお受け継がれている。晩年は『資本論』の執筆に専念し、自宅の椅子に座ったまま死去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
徒花
356
kindleでやすかったので購入。資本論をコミカライズしたものというよりも、資本論のメッセージをオリジナルストーリーのマンガで分かりやすく伝える内容となっている。シナリオ自体は単調だが、それだけ展開に対する期待感が高まりやすく、そしてわかりやすさにも大きく寄与している。これ一冊では完結しておらず、続編に続く模様だが、購入するかどうかは悩むところ。2016/06/10
コウメ
51
牛から乳を搾るように人を労働力として、奴隷として見て搾りとるか、資本家も労働者もお金というものから支配されているな〜カマンベールチーズ食べたい。Ψ( 'ч' ☆)2019/06/01
みゃーこ
44
資本論が書いてあるわけではない。資本家がいかに醜いかをわかりやすくキャラで登場させ労働と商品から疎外されていく過程が書かれている。2015/10/11
北杜夫そっくりおじさん・寺
40
マルクスの『資本論』をドラマ仕立ての漫画で。用語解説が本の綴じてある側に小さく書かれているのがわかりづらい。主人公は週一で市場に手作りチーズの屋台を開く青年・ロビン。彼の贔屓客で銀行令嬢・エニーが資本家で投資家のダニエルを連れて来る。このダニエルが香取慎吾みたいな顔をしているのが面白い。ダニエルに「工場を作らないか」と唆され、金持ちになりたいロビンは父の反対も聞かずにサインする。社長になったロビンはダニエルに借りたお金も返さねばならぬ為、次第に暴力支配で能率を上げる…面白い。続編を読みたい。2015/02/24
GaGa
38
実際の「資本論」は読んだことがないのだが、これは、いや~な感じで描かれているなあ(笑)実際そうなのだから仕方ない気もするが。でも、この漫画シリーズはなかなかいいですな。タイトルだけ知っている作品の大元の内容をたやすく理解できるので。2012/05/28