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三橋敏雄の百句
待遠しき俳句は我―三橋敏雄
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
かふ
14
新興俳句の興味からその後継ということで読んでみようと思った。西東三鬼や渡辺白泉を追悼する句が良かった。池田澄子もその後継なのか?『まぼろしの鱶』が魚、『眞神』が獣、で次は鳥にしようと思った時に二人の師匠の句に「鷓鴣」があり、それを表題にしたのだという。「鷓鴣を締むおそるる眼かたく閉づ 西東三鬼」「塵の室暮れて再び鷓鴣を想ふ 渡辺白泉」「鷓鴣は逝き家の中まで石河原 三橋敏雄」が良かった。西東三鬼と渡辺白泉はいろいろあったようだが、その二人を師として敬う。「日にいちど入る日は沈み信天翁 三橋敏雄」2023/09/06
garyou
2
俳句は初学者ながら「俳句ってこういうもの」という思い込みを次から次へと覆されてゆく。読みながら、句作はやめるかもしれないな、と思い、でも俳句を読むのはやめないな、と思わせる。以前『眞神』を勧められて読んだことがあるけれど、全然読めてなかつた。池田澄子の読みに教わることが多い。句集や歌集は手に入れることが難しいことが多いが、こうした名句集のような書籍は実にありがたい。2025/03/30
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