出版社内容情報
岸本尚毅[キシモトナオキ]
著・文・その他
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
pirokichi
20
俳人・岸本尚毅さん(1961年生)の第六句集。適度に力が抜けていていいなあ。岸本さんの背高で飄々としたお姿が浮かんでくる。初読で気に入った句は→〈立ってゐる人を眺めて日向ぼこ〉〈戦争を知らぬ老人青芒〉〈風は歌雲は友なる墓洗ふ〉〈毛を刈つて犬は小さく秋暑く〉〈病院の遠く明るく秋の暮〉〈置いてあるやうに老人初大師〉〈絵の外に我立つてゐる涅槃かな〉〈いつかどこかの土筆になつて生えてゐし〉〈WOWWOWと歌あほらしや海は春〉〈大切な黄粉飛ばすな扇風機〉〈虚子居らぬ世や風鈴を見て欠伸〉2022/09/30
みずさわゆうが
1
写生の徒たる句はもちろんありつつも、変幻自在・融通無碍な読みぶりで、どこかで見たようなテイストが一切ない。動詞・季語・12音とのバランス、変な、悪い目立ち方はせず、ギリギリを狙いながら、確実に読者の心を掴む。イライラさせない、これ見よがしな句が無く、ヒット率が極めて高い、とんでもない句集に思えた。2022/09/26




