内容説明
第六句集。
目次
二〇一六年
二〇一七年
二〇一八年
二〇一九年
二〇二〇年
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
豆ぐみ
2
2021年ふらんす堂刊、「出航」会員の第6句集。特に好きな句は〈恋猫の尾に花びらの乾きたる/ゆく夏の光閉ぢ込めシーグラス/如月や一番星に薄荷の香/湯豆腐の自らリズム取りはじむ/エッシャーの階段上りゆく朧/プリズムを抜けて涼しくなる光/月涼し猫に小さき牙二本/囀りや投函口に銀の屋根/そやなあが口癖の人山笑ふ/ポーの村よりやつて来る黒揚羽/月光に洗われてゐる水晶体/煤逃やSuicaのチャージぴつと鳴り/ナポリタンは夕映えの色昭和の日/下闇を出て黒猫に戻りけり/長き夜の最終巻を開きけり〉などなど。2021/05/28