目次
山口青邨の百句
青邨の句の文体について
著者等紹介
岸本尚毅[キシモトナオキ]
1961年岡山県に生まれる。初学時代は「渦」に投句し赤尾兜子の選を仰ぐ。兜子の死後、「青」に投句し波多野爽波の選を仰ぐ。平成3年田中裕明とともに「青」同人賞を受賞。「ゆう」に投句し田中裕明の選を仰ぐ。現在「天為」・「秀」同人。著書に句集『舜』(第16回俳人協会新人賞)『高浜虚子 俳句の力』(第26回俳人協会評論賞)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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pirokichi
22
山口青邨(1892~1988)の百句を俳人・岸本尚毅氏が解説。ほのかなユーモアが感じられ、好きな句が多かった…「おでん屋の屋台の下の秋田犬」「みちのくの雪深ければ雪女郎」「祖母山も傾山も夕立かな」「ふんばれる真菰の馬の肢よわし」「人の訃やネクタイ替へて秋風に」「こほろぎのこの一徹の貌を見よ」「秋草を活けかへてまた秋草を」「婆の日傘借りポストまで厨より」「ででむしや新幹線はみちのくへ」等々。 「写生とは説明ではない。言葉を通じて読者の想像を喚起することだ」。岸本氏の解説にはいちいち頷いてしまう。2024/09/16
おばけ
2
山口青邨の一句一句にたいして、ていねいな評がなされている入門書的な一冊。一本調子で男性的、と評されることのある山口の言葉の扱い方は、けれどとても自由だ。言葉遣いの巧みさ、俳句への心の開き方などが、とてもわかりやすく解説されている。2021/01/07
豆ぐみ
1
読了。ふらんす堂のこのシリーズは読みやすい。俳句をいろいろ読みたいが句集をただ読んでも目が滑ってってしまう。解説がありがたい。岸本尚毅さんの機微を掬いとる解説にふむふむと納得。〈山高帽に夕立急ロンドンはおもしろし〉などなど。2019/03/21
凛
0
分かりやすいです。2019/12/22
ゆうちゃんママ
0
新鮮な気分です。2019/06/21