出版社内容情報
◆第一句集
夜の眼鏡かけ梟になつてをり
著者は伝統的な俳句の季語とはちがった、自分の…◆第一句集
夜の眼鏡かけ梟になつてをり
著者は伝統的な俳句の季語とはちがった、自分の新しい季節感を生み出している。それは従来の俳句の季語にはすべてとらわれない、自由奔放な季語の効果、その中に自分の身をどっぷりと置いている。
（序・石寒太）
◆自選十句
すずなすずしろノックしてゐる胎児
なにもいらないさくさくらちるさくら
去るものは追はず曼珠沙華曼珠沙華
到着の星は「リュウグウ」昼寝覚
ホーキング逝く星のしづくのペリドット
体幹ひづみ狐火の見ゆるなり
春の雷先逝くことを詫びらるる
人間の別れの儀式海雲吸ふ
黒板の「命」一文字吹雪きけり
人はみなひとりにもどりかいつぶり
山崎彩［］
著・文・その他
目次
水の帯
くの字
涙壺
さくらさくら
異次元
カムイ
すずなすずしろ
カバ吐息
シルクロード
推して敲く
若夏
ドナウの真珠
水玉
フラクタル
息合はす
狐火
だきごころ
春の雷
いのち
著者等紹介
山崎彩［ヤマザキアヤ］
１９４０年大阪生れ。２００２年「炎環」入会。石寒太に師事。２００７年「炎環」同人。２０１１年合同句集『花冠』（炎環叢書シリーズ２）（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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