出版社内容情報
◆第一詩集
無造作そうでいて勘所はしっかりと押さえて、自他の感情を大切にする。生きてきた時間を感じさせながら、…◆第一詩集
無造作そうでいて勘所はしっかりと押さえて、自他の感情を大切にする。生きてきた時間を感じさせながら、それに縛られていない。まさに地に立ちながら空を飛んでいるという離れ技をやってのけている痛快な詩集だ。
(栞より・福間健二)
町並みと空気とコトバと髪の毛と、すべてのものが溶け合いながら外に広がっていく、カラダが常に呼吸している、それが小松宏佳にとっては重要なのだ。そこでは時間が空間化され、空間が時間化され、周囲の人間に親しい犬や猫や、花鳥風月が首飾りの糸となって、どちらが彼女であるか見分けがつかないほどに自由な時空が、出現している。
(栞より・笠井叡)
◆収録作品より
どこにいても日が暮れる。
お寺の鐘が鳴り、カラスは一緒に帰りましょう、と啼く。
日の暮れと鐘とカラスは、わたしの身に起きた母という箱を見送る。
ときに、高速道路の高架下に、ながい横断歩道があった。
(「おおきなへや」より)
小松宏佳[コマツヒロカ]
著・文・その他
目次
階段のことから
霧
十五夜
節分までは花
空があくところ
あかるい観衆
走る千曲バス
ふるさとはみたことがない
どうぶつたちの事情
約束〔ほか〕
著者等紹介
小松宏佳[コマツヒロカ]
1954年11月24日に生まれる。出生地は福岡市。2002年より笠井叡主宰のオイリュトミーシューレ天使館三期生として四年間オイリュトミーを学ぶ。同フォルトコースを2008年に修了。現在、ペルセパッサオイリュトミー団に所属。公演活動や、オイリュトミー、言語形成の講座をもつ。2010年、国立市公民館において有志による詩の会、「福間塾」に知人を通じて出会い、詩を学びはじめる。以来、年に一度の詩誌「福間塾アンソロジー」に参加している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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