出版社内容情報
◆第三句集
なつかしいものは、いつだって惨たらしい。産土も人間も積み上がった惨たらしさを抱えて、だからこそ、そ…◆第三句集
なつかしいものは、いつだって惨たらしい。産土も人間も積み上がった惨たらしさを抱えて、だからこそ、その惨たらしさを焼き尽くし、なつかしさを遠く離れ、生き変わり死に変わりを超えて、立ちたい。
(あとがきより)
◆収録作品より
雷を獲るものが独歩を轟かす
きらきらと眼の並びをる夜店かな
はんざきが食むもののふの?み応へ
夕虹も腕もねぢられるためにあつた
水母は灯七歳までは神のうち
亀鳴くや保土ケ谷の灯の潤みやう
春待つや猫を交互に抱く男女
竹岡一郎[タケオカイチロウ]
著・文・その他
目次
蛭の履歴
無垢といふこと
狐わらし
鱗の脚
尺蠖ハ蠎蛇ニ非ズヤ
ラヴラヴフランケンシュタイン
なべてあの世の僕の梨
吾輩は蛸である骨はまだ無い
接吻一擲無恥一擲
極私的十三歳
本能であるが本望ではない
虎の贖罪
浜降
バチあたり兄さん
蜜の空輸
著者等紹介
竹岡一郎[タケオカイチロウ]
昭和38年8月生まれ。平成4年「鷹」入会。平成5年鷹エッセイ賞。平成7年鷹新人賞。平成19年鷹俳句賞。平成26年「攝津幸彦、その戦争詠の二重性」にて第34回現代俳句評論賞。鷹月光集同人、現代俳句協会会員、俳人協会会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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