内容説明
幼少期を戦時下で過ごした俳人・福井隆子の珠玉のエッセイ集。戦争、父母のこと、祖母、兄弟、家族のことを情愛を籠めた丹念な筆致で綴る。そこには、昭和という時代への懐かしさとその痕跡が確かにある。後半に収録された評論も力強い。
目次
1(ある狂女の話;人形の髪;雛の便り ほか)
2(市松人形;養母、その死;ばしょうさんの本―私の芭蕉体験 ほか)
3(句集『春星』を読んで―平野貴おそるべし;道のべの木槿;「第二芸術論と人間探求派」試論 ほか)
著者等紹介
福井隆子[フクイタカコ]
昭和15年北海道生まれ。昭和37年日本女子大学文学部卒業。昭和52年「沖」入会、能村登四郎・林翔に師事。昭和53年素文会(「馬酔木」「沖」有志の文章会)入会、林翔の指導を受ける。昭和62年「対岸」創刊入会、今瀬剛一に師事。現在、「対岸」同人・俳人協会評議員・日本文藝家協会会員・NHK学園俳句講座講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
-
- 和書
- 十八世紀の自然思想