出版社内容情報
◆天才画家・柏原晋平による書き下ろし装画！
歌舞伎町は、
すぐにやらせる女に見えるのか
…◆天才画家・柏原晋平による書き下ろし装画！
歌舞伎町は、
すぐにやらせる女に見えるのか
翼の目には。
かたっぱしから口説くが如く、
どんどん句を作る。
歩いて、すれちがって作る。
酔っていても作る。
夜だけでなく、昼も作る。
朝は寝ている。
寝ていても作る。
口説いたら
やれる率けっこう高い。
翼の句、
歌舞伎町にはモテている。
〈二村ヒトシ（ＡＶ監督）〉
◆
コマ劇を失つた歌舞伎町に現れて６年。
俺は何故歌舞伎町に立ち続けるのか。
答へは倒れたときにしかわからない。
生き様を俳句に刻み続けた３０代最後の句集。
（著者より）
北大路翼［］
内容説明
生き様を俳句に刻み続けた、３０代最後の句集。
目次
二〇一五年（お年玉；出発；夜の風；ショートゴロ；会ひたくて；貧困；有馬記念）
二〇一六年（家族；パーマ液；咲いた咲いた；大丈夫；月面まで；蜩；化粧；ぐるぐる）
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
菜緒都(ⲛaoto)
1
初めて句集を読んだ。 案山子とか、植物の名前とか、自分の漢字の読めなさにだいぶ足を引っ張られてしまった。 ２年の月日を感じながら俳句を読んでいくのはとても新鮮で楽しい感覚だった。政治に切り込んだり、ダメ男な部分を見せたり、バックナンバー顔負けのロマンティストになったり、とにかく自分自身を飾らない姿勢に魅了された。 たぶん本音を吐けば男はみんなこうなんじゃないか？ 音楽やポッドキャストもいいけど、イヤホンを外して街の音を聞きたくなった。2024/09/09
ささみ
1
どれも内容の濃い句なので結構読み応えあり。2017/08/28
はひへほ
0
千葉雅也が何かでこの句集をオススメしていて気になって購入。一人の個人の句集を買って読んだのは初めて。 2015年から2016年に詠まれた句を集めたもの。10年前の時代と、作者の生活を感じられる。ふふっと笑う句がたくさんあった。最後に見返して、目に留まった句をふたつ。 ドラゴンのセットアップで蛍見に 遅刻せず来たのはなまはげだった この句集に限らないが、句を読んでいて知らない季語に出会うと面白い。周囲を見るための目が変わる気がする。もう少し他にも句集を読んでみたい。2025/02/24
