出版社内容情報
◆第一句集
西山のひとしく昏れて手毬唄
吟行によって鍛えられた眼と、生来の瑞々しい感性、そして知…◆第一句集
西山のひとしく昏れて手毬唄
吟行によって鍛えられた眼と、生来の瑞々しい感性、そして知性がもたらす寡黙で抑制された表現。恭子俳句の真髄は、俳句という祈りの言葉によって、対象と心を通わすことにある。その無欲で純粋な姿勢が、透明感のある作品を生み出すのである。
(序より・井上弘美)
◆自選十二句より
寒林にわれも一樹と思ふまで
?杖に雲ちぎれゆく漱石忌
蹠なき紙の雛を起こしけり
月涼し風船かづらふやしては
秋楡にまつすぐな空休暇果つ
螢狩息を川瀬へ沈めたる
柿一顆雨の底ひの去来塚
春分の波光の攫ふ?かな
海霧ひくや群れとぶものを放ちつつ
六波羅のわけても雨の桔梗かな
序・井上弘美
? 初 ? 二〇〇六年?二〇一〇年 15
? 冬銀河 二〇一一年 43
? 雛 納 二〇一二年 77
? 螢 狩 二〇一三年 113
? 桔 梗 二〇一四年 151
? 涅槃図 二〇一五年 185
あとがき
宇野 恭子[ウノ キョウコ]
1958年 和歌山県有田市生まれ
2006?07年 大学公開講座(井上弘美講師)を受講
2007?14年 「椋」入会 石田郷子に師事
2009?11年 「泉」入会 綾部仁喜に師事
2011年 「汀」創刊入会 井上弘美に師事
2013年 第1回汀新人賞受賞
2015年 第3回汀賞受賞
現 在 汀同人、俳人協会会員
目次
1 初蝉 二〇〇六年~二〇一〇年
2 冬銀河 二〇一一年
3 雛納 二〇一二年
4 螢狩 二〇一三年
5 桔梗 二〇一四年
6 涅槃図 二〇一五年
著者等紹介
宇野恭子[ウノキョウコ]
1958年和歌山県有田市生まれ。2006~07年大学公開講座(井上弘美講師)を受講。2007~14年「椋」入会石田郷子に師事。2009~11年「泉」入会綾部仁喜に師事。2011年「汀」創刊入会井上弘美に師事。2013年第1回汀新人賞受賞。2015年第3回汀賞受賞。現在、汀同人、俳人協会会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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