出版社内容情報
◆第六句集
思えば物心付いて以来、当然のことながらいつも何かを思っていた。
が、思いは、ほぼ何の役にも立た…◆第六句集
思えば物心付いて以来、当然のことながらいつも何かを思っていた。
が、思いは、ほぼ何の役にも立たない。
(あとがきより)
◆自選十五句より
人たちよ駅に寒しと相知らず
籠に蜜柑テレビのテロップに「爆破」
年越し蕎麦の蕎麦湯暗渠に合流す
此処あったかいよとコンビニエンスストアの灯
心配をしながらリラを嗅いでいた
夜目遠目染井吉野は花ばかり
アマリリスあしたあたしは雨でも行く
河骨や大人になり老人になり
夕凪や寄港のたびに船古び
わが晩年などと気取りてあぁ暑し
思ってます 5
ひとりのとき 31
居る 59
あーだこーだ 85
此処 113
ともしび 139
幸いなれ 169
あとがき
池田 澄子[イケダ スミコ]
一九三六年三月二五日、鎌倉に生まれ、新潟で育つ。
三〇歳代の終り近くに俳句に出会う。
一九七五年、「群島」入会のち同人。主宰・堀井鶏逝去により「群島」終刊。
一九八三年頃より三橋敏雄に私淑、のち師事。
句集・『空の庭』『いつしか人に生まれて』『ゆく船』『たましいの話』『拝復』。『現代俳句文庫29・池田澄子句集』。
散文集・『休むに似たり』『あさがや草紙』『シリーズ自句自解?・ベスト100』。
対談集・『兜太百句を読む・金子兜太×池田澄子』。
収録・『現代俳句集成』『女流俳句集成』『現代詩歌集』『池田澄子百句』他。
所属・「豈」「船団」「面」。
目次
思ってます
ひとりのとき
居る
あーだこーだ
此処
ともしび
幸いなれ
著者等紹介
池田澄子[イケダスミコ]
1936年3月25日、鎌倉に生まれ、新潟で育つ。三〇歳代の終り近くに俳句に出会う。1975年、「群島」入会のち同人。主宰・堀井鶏逝去により「群島」終刊。1983年頃より三橋敏雄に私淑、のち師事。所属・「豈」「船団」「面」(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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