目次
自句自解
私を育ててくれた人々
著者等紹介
西村和子[ニシムラカズコ]
昭和23年、横浜に生まれる。昭和41年、「慶大俳句」に入会、清崎敏郎に師事。平成8年、行方克巳と「知音」創刊、代表。句集『夏帽子』(俳人協会新人賞)『心音』(俳人協会賞)ほか。著書『虚子の京都』(俳人協会評論賞)ほか(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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松本直哉
14
「うつしみは涙の器鳥帰る」心の均衡を失うと、いつでもどこでも涙がこぼれた、と自解にある。まるでからだの中の液体がすべて涙になったかのような、こわれやすくぬれやすい「生身」、それがうつしみ。北に帰って行く鳥は、季節の移り変わりをしめすだけでなく、手の届かないところに行ってしまった人がそこに重なる。その鳥を見上げることで、かろうじて心の均衡を保ち、目のふちまできている涙がこぼれることから免れている人がいる。「ふたり四人そしてひとりの葱刻む」の内省も良かった。漢字とかなのバランスのとりかたが美しい。 2016/09/02
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