著者等紹介
横山未来子[ヨコヤマミキコ]
1972年東京都生まれ。1994年「心の花」入会、佐佐木幸綱氏に師事。1996年第39回短歌研究新人賞受賞。2008年歌集『花の線画』により第四回葛原妙子賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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双海(ふたみ)
9
今からちょうど十年前の短歌日記。忙しない日にこそ短歌を。2024/12/13
yumicomachi
5
ふらんす堂ホームページに一年間連載された「短歌日記」を一冊にまとめたもの。日付と短文、短歌をほぼ毎日分読める。(ほぼ、というのは短文が添えられていない日もあるからで、短歌は毎日分ある)。短文は詞書とはまた違った距離感で短歌の鑑賞を深めてくれる。日記的文章のほか、聖書の言葉や詩歌の引用も多い。季節の巡りとともにある日々の気づき、書道の稽古、愛猫や昆虫、植物への細やかな眼差しを追体験することができる贅沢な読書だった。〈6/6 街路樹は槐に変はりこの先にほんたうに行きたき場所のあるべし〉等。2015年9月刊行。2024/03/10
はち
3
2014年の短歌日記。横山さんの歌は別段題材が変わっているということはない。どちらかというと落ち着いた作りで、職場や猫の歌を端正な文語で詠まれた歌が並ぶ。猫の歌の多さは素晴らしい。猫好きとしてたまらない。一首一首で読むと淡白な歌なのだろうけど、まとめて読むと味が滲み出てくる。装丁は特に優れている。2016/05/12