目次
アラブ服
臍峠
鏡王女
砂雪隠
含羞
筍
秩父
螢
生立ち
郡上八幡〔ほか〕
著者等紹介
平石和美[ヒライシカズミ]
平成6年作句開始。平成7年「幡」入会。辻田克巳に師事。平成16年第一句集『桜炭』上梓。平成17年度「幡賞」受賞。「幡」星辰集作家。俳人協会会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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pirokichi
1
俳人である著者による俳人飯島晴子の評論集。タイトルは晴子の句〈一月の畳ひかりて鯉衰ふ〉より。〈臍の緒をこなごなにして夏ひばり〉〈鶯に蔵をつめたくしておかむ〉〈螢とび疑ひぶかき親の箸〉など難解な句が多いと言われる晴子は実際に視ることにこだわり、一人でも吟行にでかけていたという。著者は秩父、上野原、吉野など晴子の作句現場に実際に立ち、晴子が目にしたであろう風景に、自身の内部景色を重ね、晴子作品の魅力に迫る。「俳句から機鋒の鋭さをとったら、たった十七の音のむくろが残るだけである」2020/04/29