百句他解シリーズ
金子兜太×池田澄子―兜太百句を読む。

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  • サイズ A5判/ページ数 150p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784781403472
  • NDC分類 911.36
  • Cコード C0095

目次

白梅や老子無心の旅に住む
日日いらだたし炎天の一角に喇叭鳴る
階下の人も寝る向き同じ蛙の夜
蛾のまなこ赤光なれば海を恋う
曼珠沙華どれも腹出し秩父の子
木曾のなあ木曾の炭馬並び糞る
魚雷の丸胴蜥蜴這い廻りて去りぬ
青草に尿燦燦敵機来る
古手拭蟹のほとりに置きて糞る
被弾のパンの樹島民の赤児泣くあたり〔ほか〕

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

かふ

18
金子兜太の俳句理念は頭で理解したつもりでも金子兜太の俳句を読んではいなかった。ただ前衛俳句というところで好きだったのかもしれない。金子兜太の俳句の本を何冊か読んだが今ひとつ掴み損なっていたように思う。そんなところを池田澄子が読み手として金子兜太の俳句を上手く引き出している。彼女の読みが素晴らしいので、金子兜太も口が軽やかで一句一句の想い出や俳人仲間からの評価などを述べている。金子兜太の中にある大らかさと土着性みたいなもの。2023/01/26

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