目次
1(落葉松林;遠ざかる十代の日々;1/125秒;洗濯日和;真白きものを ほか)
2(明日の自分に会いたくて;西の湖;塚森の;ポプラよ歌え;孤独という名詞の淵に ほか)
著者等紹介
永田淳[ナガタジュン]
1973年滋賀県生まれ。米国滞在時の現地校・日本語学校も含め、小学校は五校、中学校は四校に通った。同志社大学文学部英文学科卒業。歌誌「塔」編集委員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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てん06
13
永田淳氏の第一歌集。読みやすい、五七五七七のリズムのとりやすい、素直な歌が多い印象。不思議と歌集というのは、さほど分厚くもなく、見開きに十首も掲載されていないのだが、案外に読むのに時間がかかるものだ。さて他の歌集は地元の図書館にはないようだ。どうしたものか。2021/12/06
はち
2
あまり栞を読まないのだが、面子が好みすぎるので、先に読んだ。永田淳さんの第一歌集。自らの家族の歌や釣りの歌が多い印象。家族詠は意図的にあまり両親に触れてないのだろうか。祖父母の歌の多さ。また、趣味である釣りの歌は私がしないせいか、とても面白い。琵琶湖だけでなく宮崎まで行ってしまう。私小説的、と評されたこともあるらしいが、それは作者の名前を見てしまって、永田家の全体像が見えている人だとそう読むのかも。少なくとも「荒神」を読む一連以外では感じなかった。後半の初期作品は気負いと若さが感じられて、興味深い。2016/07/08