出版社内容情報
天然由来の抗菌・防カビ成分の探索・作用機序解明、製品応用、成分の高効率生産や高機能化技術など、広範な知見を収載した1冊。
【目次】
【第Ⅰ編 総論】
第1章 抗菌・防カビ剤の種類(天然系,無機系,合成系)と特徴,利用動向
1 抗菌剤
2 天然系抗菌剤
3 合成系抗菌剤
3.1 無機系合成抗菌剤
3.2 有機系合成抗菌剤
4 その他(ハイブリット系および固定化抗菌剤)
4.1 ハイブリット系
4.2 固定化抗菌剤系
5 防カビ剤
6 抗菌剤の利用動向
7 抗菌剤および防カビ剤の開発経緯と将来性
8 市場動向
第2章 抗菌・防カビの検査・評価法
1 抗菌性試験法の現状
1.1 抗菌性試験法
1.2 光触媒の抗菌性評価法
1.3 抗菌加工製品の抗菌性能基準
1.4 その他の主な抗菌性試験法
2 防カビ試験法
2.1 JIS Z 2911:2010:2018(かび抵抗性試験方法)
2.2 JIS R 1705:2016(ファインセラミックス-光照射下での光触媒抗かび加工製品の抗かび性試験方法)
2.3 JIS L 1921:2015(ATP発光測定法)
【第Ⅱ編 探索・開発】
<植物由来>
第1章 スギテルペノイドの抗菌活性
1 はじめに
2 スギ樹皮テルペノイド類の抗菌活性
2.1 スギ樹皮および有機溶媒抽出物の抗菌活性
2.2 スギ樹皮ヘキサン抽出物に含まれる抗植物病原菌成分
2.3 スギ樹皮の主要ジテルペン類およびその抗細菌活性
3 スギ材乾燥排液から得られるジテルペン類の抗菌活性
3.1 スギ材乾燥排液からのジテルペン類の分離精製
3.2 スギ材乾燥排液から単離されたテルペノイド類の抗菌活性
4 まとめ
第2章 カテキン類の抗菌作用機構
1 はじめに
2 カテキン類の抗菌活性
2.1 カテキン類単独の抗菌活性
2.2 カテキン類と他の薬剤との併用効果
3 細菌菌体に作用したカテキン類の可視化
4 カテキン類の細菌菌体タンパク質への作用
4.1 グラム陽性菌に対する作用
4.2 グラム陰性菌に対する作用
5 カテキン類の吸着に対する菌体の応答
6 おわりに
第3章 植物由来抗菌物質とハードルテクノロジーによる食中毒菌の制御
1 はじめに
2 植物由来抗菌物質
3 ハードルテクノロジー
4 植物抽出液によるハードルテクノロジー食中毒菌の制御
4.1 食中毒細菌に対する植物抽出液の抗菌性
4.2 植物抽出液と他の制御因子を組み合わせた制御
5 おわりに
第4章 コメ由来ディフェンシンの抗真菌活性と医薬品素材への展開
1 はじめに
2 イネディフェンシンの多様性
3 OsAFP1の抗真菌活性と構造安定性
4 OsAFP1の抗真菌メカニズム
5 OsAFP1