出版社内容情報
「西欧最大の賢女」ヒルデガルトによるホリスティック医学の古典『病因と治療』、本邦初訳。心身の病の原因と治療法を詳細に解説。
「人はなぜ病むのか」を、天地創造から掘り下げる――。
「中世ヨーロッパ最大の賢女」にして「ドイツ薬草学の祖」、ヒルデガルト・フォン・ビンゲンによるホリスティック医学の古典、『病因と治療』が、ついに日本語訳となりました!
名著『フィジカ』と対をなす1冊で、ヒルデガルト医学はこの2書に集約されます。
本書『病因と治療』では、心身の病の原因と治療法を500項目以上にわたって詳細に解説。
ヒルデガルト自然学・医学の研究者、ハーブ研究家、セラピストの必読書です。
はじめに 臼田夜半……11
英訳第二版序文 プリシラ・トゥループ……47
凡例……54
BOOK ?T 宇宙と元素……55
BOOK ?U 人間の本性と病の原因……101
BOOK ?V 治療法(1)……289
BOOK ?W 治療法(2)……317
BOOK ?X 生と死の兆候・月齢と気質……363
あとがき 臼田夜半……402
参考文献……408
索引……414
内容説明
12世紀ドイツの修道女が著す禁断の書―病の神秘と治癒することの意味、そして具体的な救済の業。全528項目に及ぶ、宇宙の始原から病気の原因、その治療法へと広がる幻視の記録。『フィジカ』(単純医学の書)と対をなすホリスティック医学の古典『病因と治療』(複合医学の書)、ついに本邦初訳!
目次
宇宙と元素(世界の創造;素材―物質 ほか)
人間の本性と病の原因(アダムの堕落;精液 ほか)
治療法(抜け毛;黒色胆汁による頭痛 ほか)
生と死の兆候・月齢と気質(命の徴;目 ほか)
著者等紹介
ビンゲン,ヒルデガルト・フォン[ビンゲン,ヒルデガルトフォン] [Bingen,Hildegard von]
1098年ドイツ・ライン川中流ベルマースハイムの地方貴族の家に、10人兄弟の末っ子として生まれる。3歳で最初のヴィジョンを見、8歳でディジボーテンベルクのベネディクト会修道院に入る。同修道院長を経て52歳の時にルーペルツベルク修道院を創建。旺盛な説教旅行とともに、大部の著作がある。歌劇の創作や、77曲に及ぶ作詞・作曲活動のほか、医学・薬学にも通じ、奇跡的な治療実績をもつ。1179年没。2012年に列聖
トゥループ,プリシラ[トゥループ,プリシラ] [Throop,Priscilla]
1946年生まれ。カナダ・トロント大学中世学研究センターで修士号を取得後、米国マサチューセッツ州ケンブリッジの聖公会神学校で神学専修課程修了。ギリシャ語、ラテン語の専門家。米国ヴァーモント州在住
臼田夜半[ウスダヨハン]
1946年、福岡県北九州市門司区生まれ。九州大学文学部中退。1998年度文部省(当時)学習用ソフトウェア『いのちの大切さ』を企画・制作、同作品のプロデューサー及びシナリオライター。ヒルデガルト研究会主宰(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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