目次
不自由なものとして生まれ死ぬ人間
プラトンの「根源的不自由」の追求
近代的自由と人を殺す自由
近代的自由が失ったもの
古代ギリシャと近代の共通性
欲望の追求と自己中心性の問題
近代的自由のアポリア
近代の「正義論」の歪み
ルソーの一般意志をどう読むか
カントの「内面的善」の概念
一般意志と国権の問題
尊厳の承認と国家に命を投げ出すこと
ルソーとヘーゲルの「国権主義」の時代性
国家を正当付けるのは社会契約か暗黙の支持か
アメリカという国家の特殊性
自由とは“ある何か”の崩壊ではないか
与えられた自由、勝ち取る自由
自由がたどり着いたフリーターやニート?
二重構造の戦後日本
「大人」になるということ
相互承認と良心
ポストモダニズムか伝統か
シンポジウムを終えて(小浜逸郎)