内容説明
語りかける内容とは大それた思想ではありません。自分の故郷のことです。自分が育った故郷を語れる人は、故郷を持った相手も尊重して会話できるのです。
目次
第1章 イノシシが泳いできた荒川 プロローグ(大型台風がやってきた;荒川上流探検;荒川中流探検;江戸時代の荒川;明治時代の荒川 ほか)
第2章 荒川放水路通水100周年によせて(荒川放水路への思い;洪水の歴史から学び未来の安全を目指す;荒川堤の桜~植物学と国際交流への貢献;荒川上流部改修100年の歴史;中流からのメッセージ ほか)
著者等紹介
三井元子[ミツイモトコ]
白百合学園高校、学習院大学哲学科美学美術史卒。NPO法人あらかわ学会副理事長兼事務局長。NPO法人エコロジー夢企画理事長、元(一般社団法人)経済調査会理事、(公益社団法人)日本河川協会理事。平成25年度「地球温暖化対策防止活動」環境大臣賞受賞。環境省登録環境カウンセラー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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roatsu
12
荒川放水路通水から百周年の節目に振り返り、また認識を新たにする荒川治水や利用の歴史とこれから。徳川政権による利根川東遷、荒川西遷の大工事に始まり、その後何度も襲った天災地変による大洪水被害を繰り返す中で常に進化してきた首都圏治水の苦闘と重要な役割を学び直せる内容になっている。19年の東日本台風の水害が本当にヤバく、これまでの先人の事績と庶民が知らぬところで粛々と治水政策をアップデートしている官民関係者の働きで救われたことを思う。関東平野は古来から大河が潤す土地であり、特に首都機能を備えて大規模に人が住む2024/08/02