内容説明
日本が誇る名探偵はどのように誕生したのか。明智小五郎が登場する短篇全8話を収録。
著者等紹介
江戸川乱歩[エドガワランポ]
1894.10.21‐1965.7.28。本名:平井太郎(ひらいたろう)。三重県生まれ。貿易会社勤務を始め、古本商、新聞記者などを経た後、1923年に雑誌「新青年」に「二銭銅貨」を発表して作家デビュー。「屋根裏の散歩者」「怪人二十面相」「陰獣」「人間椅子」など、数々の名作推理・ホラー小説を残した。探偵小説の草分けとして日本の近代文学に大きな影響を与え、今なお多くの人に親しまれ続けている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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だるま
16
江戸川乱歩の全集と傑作選は、数えたらキリが無いぐらい世に出ている。ここにまた、知らない出版社から傑作選が出たが、これは明智小五郎が登場する中短編を順序通りに8編収めた物で、こういうタイプの傑作選は初では無いだろうか? 乱歩による解説も付いていて、既読作ばかりだったが予想以上に面白かった。乱歩の解説では収録作の『黒手組』に「失敗」、『幽霊』に「つまらない」、『凶器』に「トリックはカーの短編から借用」と、自らダメ出ししているのがユニーク。最も本格ミステリになっている『何者』も不服みたいだが、私は結構好きだな。2024/01/13
かすみ
10
江戸川乱歩は、初めて読みました。大正~昭和初期の作品でしたが、違和感なく楽しめました。昔も今も、人間の本質は変わらないですね。2024/12/10
海さん
2
文体も表現も当時のままでとても良かった。著者による解説で「最もつまらない作品」って言っちゃうんだ、とおかしかった。2024/03/29
ekoeko
1
「D坂の殺人事件」、「心理試験」、「黒手組」、「幽霊」、「屋根裏の散歩者」、「何者」、「兇器」、「月と手袋」、明智小五郎8編。2024/11/27
chiko
1
古き良き時代の推理小説。「D坂」とか「屋根裏の散歩者」とか、読んでいたはずだけど、今読むとまた違った味わいがあって良かったです。他の作品も読んでみたいと思います。2024/11/18
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