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農民連は2019年に結成30周年を迎えます。結成の意義と歴史を振り返り、運動の指針である「行動綱領」について考えてみた。農民連は2019年1月に結成30周年を迎えます。
この機会に農民連結成の意義と歴史を振り返るとともに、農民連の運動の指針である「農民連行動綱領」について考えてみることにします。
(「第1章 農民連の歴史と行動綱領」冒頭より)
いま、政治と農政を大本から変える絶好のチャンスが広がっていますが、農民連は、今日の状況に対応する方針を「行動綱領」ですでに持ち合わせています。
いま、行動綱領が強調している「農業と農村を愛し、農業にまじめに取り組んでいる農民を広く結集する」客観的条件が広がっているのではないでしょうか。
(「第1章 農民連の歴史と行動綱領」の「むすび」より抜粋)
日本の農業経営は小規模で高コスト、農家は高齢化している、だから“日本農業はダメな産業だ”という議論が幅をきかせています。安倍政権は、こういう議論を増幅させるとともに、これに便乗して究極の農政解体をねらっています。
農業・農政の歴史を簡単にたどり、現在の世界の流れを見ながら、次の順序で安倍型農政解体のねらいにメスを入れ、日本農業の未来を切りひらくためにどういう農業政策が求められているのかを検討します。
【1】明治から終戦にいたる農業・農政の歴史
【2】徹底した農地改革と戦後農政の枠組みの確立
【3】日米安保・財界支配体制下での農政の歴史
【4】戦後最悪の政権による農政解体を許さない
【5】なぜ、どんな農業政策が必要なのか?
(「第2章 なぜ、どんな農業政策が求められているのか? ー農政の歴史と世界の流れから」冒頭より)
第1章 農民連の歴史と行動綱領 ー農民連はなぜ結成され、何をめざすのか
第2章 なぜ、どんな農業政策が求められているのか? ー農政の歴史と世界の流れから
第3章 要求運動を基礎に強大な農民連をつくろう
第4章 世界で進む農政の大転換 家族農業こそが世界の流れ ー「国連家族農業の10年」と「農民の権利宣言(案)」が示すもの
農民運動全国連合会[ノウミンウンドウゼンコクレンゴウカイ]
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目次
第1章 農民連の歴史と行動綱領―農民連はなぜ結成され、何をめざすのか(笹渡義夫)(戦後の日本と農業;農業の将来を左右する重大な時期にたたかえなかった痛苦の反省と、反転攻勢への決意 ほか)
第2章 なぜ、どんな農業政策が求められているのか?―農政の歴史と世界の流れから(真嶋良孝)(明治から終戦にいたる農業・農政の歴史;徹底した農地改革と戦後農政の枠組みの確立 ほか)
第3章 要求運動を基礎に強大な農民連をつくろう(吉川利明)(「要求で組織する」とは?;全農民を視野に入れた仲間づくり運動 ほか)
第4章 世界で進む農政の大転換 家族農業こそが世界の流れ―「国連家族農業の10年」と「農民の権利宣言(案)」が示すもの(岡崎衆史)(家族農業の10年―地球の持続的発展と人類社会の存続にとって不可欠な家族農業;農民の権利宣言成立に向けたとりくみ―家族農業を実質的に支える仕組み)