出版社内容情報
世情がきな臭く動くなか、もう一度、あの戦争が何だったのかを考えたい。日本軍が何をしたか、文学はどうえがいてきたか。世情がきな臭く動くなか、もう一度、あの戦争が何だったのかを考えたい。日本軍が何をしたか、文学はどうえがいてきたか。
新船海三郎[シンフネカイサブロウ]
内容説明
世情がきな臭く動くなか、もう一度、あの戦争が何だったのかを考えたい。日本軍が何をしたか、文学はどうえがいてきたか。
目次
序 戦争体験は語れないが
1 それを見た作家たち
2 もう「鬼子」とは呼ばない
3 「かんにんしとくなあれ」と叫ぶ兵
4 「後尾収容班」なる殺害部隊
付 一九三〇年代の抵抗線―武田麟太郎と『人民文庫』の場合
著者等紹介
新船海三郎[シンフネカイサブロウ]
1947年北海道留萌生まれ、日本文芸家協会、日本民主主義文学会会員。思想・文化誌『季論21』(季刊)編集責任者(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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konaka
2
42016/11/14
田中峰和
2
あの戦争で亡くなった日本人は約310万人。米軍の無差別空襲や必要のなかった原爆投下で亡くなった民間人は完全な被害者だが、中国を中心にアジアで行った殺戮は加害者以外の何者でもない。日本軍が中国で何をやったかを忘れてはいけない。日本文学はあの戦争で兵士がどれほどひどい目に遭ったか、庶民がどれほど巻き添えになったか無数に書いてきた。それに対して、中国・朝鮮やアジアの人たちにどれだけ酷いことをしてきたかについては、ほんの数えるほどしか書いてこなかった。原発事故を過去のものとしようとするのも同じ間違いではないか。2016/11/13
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