原発避難と創発的支援―活かされた中越の災害対応経験

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  • サイズ A5判/ページ数 214p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784780712643
  • NDC分類 543.5
  • Cコード C0036

出版社内容情報

福島原発事故にいち早く対応し、有効な支援を打ち出した地方自治体があった。中越の震災を経験した新潟県である。十数万人もの避難者を生みだした福島原発事故。この未曾有の事態にいち早く対応し、次々に有効な支援を打ち出した地方自治体があった。かつて、中越・中越沖の震災を経験した新潟県である。~~~

?橋 若菜[タカハシ ワカナ]

田口 卓臣[タグチ タクミ]

松井 克浩[マツイ カツヒロ]

内容説明

十数万人もの避難者を生みだした福島原発事故。この未曾有の事態にいち早く対応し、次々に有効な支援を打ち出した地方自治体があった。かつて、中越・中越沖の震災を経験した新潟県である。行政・中間支援組織をあげて、原発避難者の声なき声に耳を傾けた新潟県の全面的なサポート体制は、「支援とは何か」、「危機に立ち向かう知恵とは何か」を私たちに問いかけてくる。「ビッグブッダハンド」、「底辺ガバナンス」、「エンパワーメント」―過去の災害対応体験から編み出された豊かな経験知の現場に迫る、『お母さんを支えつづけたい―原発避難と新潟の地域社会―』に続くシリーズ第2弾。

目次

第1篇 避難者ニーズをくみとり、組織的に支援を展開する―新潟県職員 細貝氏の証言(私の災害対応遍歴;東日本大震災の広域避難者支援)
第2篇 行政と民間をつなぎ、被災者をエンパワーする―中間支援組織職員 稲垣氏の証言(中越地震―ボランティアから中間支援へ;東日本大震災―福島被災者にかかわって;中越と東日本の経験からみえてきたこと)
第3篇 解説(中越・中越沖から引き継がれた経験知;新潟県による避難者アンケートを読み解く)

著者等紹介

高橋若菜[タカハシワカナ]
英国サセックス大学大学院文化開発環境研究所修士課程修了、神戸大学大学院国際協力研究科博士後期課程修了、博士(政治学)。(財)地球環境戦略研究機関研究員を経て、宇都宮大学国際学部准教授(地球環境政治・比較環境政治)。宇都宮大学福島原発震災に関する研究フォーラム共同代表。福島被災者に関する新潟記録研究会共同代表

田口卓臣[タグチタクミ]
東京大学大学院人文社会系研究科博士後期課程修了、博士(文学)。宇都宮大学国際学部准教授(フランス文学・西洋現代思想)。福島被災者に関する新潟記録研究会メンバー

松井克浩[マツイカツヒロ]
東北大学大学院文学研究科博士後期課程単位取得満期退学、博士(文学)。新潟大学人文学部教授(社会学理論、災害社会学)。福島被災者に関する新潟記録研究会メンバー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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