内容説明
国際的平和ネットワークとしての集団安全保障の構想はいかにして実現され得るか、この目的達成のためには、憲法上欠くことのできない先行条件を含めて、歴史や法律に基づくものは何か。本書は国家憲法における「秩序と正義に基づく国際平和」の基礎に関する規定の、その歴史と継続的な重要性を研究したものである。
目次
第1章 第九条
第2章 集団安全保障と憲法上の戦争放棄
第3章 朝鮮戦争、集団安全保障の最初の機会か?
第4章 相互依存の原則
第5章 国際連合集団安全保障―軍国主義排除と武装解除‐東京裁判
第6章 集団安全保障の侵食…最終段階
第7章 イラク
第8章 国家的責任、怠慢と共犯:国際法違反
第9章 可能でも望ましくもないのか?
結論
著者等紹介
シルヒトマン,クラウス[シルヒトマン,クラウス] [Schlichtmann,Klaus]
1944年ドイツ、ハンブルク‐エッペンドルフに生まれる。1964~66年インド、ベナーレスのサンスクリプト大学にてドイツ語講師。インド、チベット、東アジア芸術、文学、哲学、宗教に従事、仏教とアジアの歴史を研究。1977~81年ハンブルクの“平和政治研究協会”役員、1980年より、世界連邦主義者世界協会(WAWF)のドイツ支部の委員長、国内外の多数の会議やシンポジウムに参加(1977年ジュネーブの国際連合、1987年ニューヨークにおける軍備縮小と発展に関する国際連合の会議に参加)。1985~90年キール大学にて中世、近代史(アジアの歴史を重点に)を専攻
渡辺寛爾[ワタナベカンジ]
1954年、愛媛県生まれ。1980年、明治大学法学部法律学科(法制研究所)卒業。渡辺塾・サーマルアカデミー主催。日本マイクロライト航空連盟・指導員。記事・小論類の翻訳多数
倉崎星[クラサキセイ]
第二次大戦終結時小学生。高校英語教諭約十年、うちUCLA留学一年。インターナショナル・スクール日本語教師十年。国際会議資料及び様々な分野の翻訳多数。月刊誌、季刊誌などへの訳文、記事などの掲載あり(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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