内容説明
平泉でこの世を去ったといわれる源義経。その義経が実は生きていたという伝説が、岩手、青森、北海道に今も語り継がれている。生きて平泉を脱出した義経が歩いたという伝説の道をたどりながら「義経北行伝説」の謎に迫る。
目次
第1章 史実に投げかけられる疑問
第2章 義経逃亡と平泉の攻防―北行伝説が伝える「衣川の戦い」
第3章 岩手に語り継がれる北行伝説
第4章 青森に語り継がれる北行伝説
第5章 北海道に語り継がれる北行伝説
第6章 義経はジンギスカンになったか
著者等紹介
黒沢賢一[クロサワケンイチ]
歴史伝説研究家。早稲田大学大学院修了後、大学、専門学校、予備校講師を経て私塾主宰。子どもたちと地域の歴史を調べる「ふるさと塾」をボランティアで開講するなど、在野の教育者として第一線で奪闘しながら全国各地の歴史伝説の採集と研究にも取り組む(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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金目
4
義経北行伝説の地を作者自身が10年かけて訪ね歩いた記録と検証。まず、義経北行伝説の地がこんなにたくさんあるという事実に驚き。各地の伝承については、個別に感想を挟まず、伝わっていたままを収拾してあるので、東北と北海道の伝説の温度差が際立つ。まさか宮古の地名にまで義経が関わってくるとは。中には明らかにおかしい伝承もあるが、それは最後の検証パートで否定してあった。逃亡中なのに、名前入りの証文残してくわけがないよな。義経ジンギスカン説や北海道渡来説は、その時々の政府に言いように利用されたということ2022/04/28
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