出版社内容情報
★ 知るほどおもしろい!
★ 個性豊かな登場人物にフォーカスし
「役柄」「名台詞」「見どころ」を解説
★ 歌舞伎ならではの衣裳・メイク・
演出など各演目の「押さえどころ」がわかる!
教養がないと歌舞伎の面白さはわからない…!?
そんなイメージを、個性豊かな登場人物たちが
払拭してくれます。
まずは歌舞伎の基本をおさらい。
そして躍動感たっぷりに描かれたイラストで
演目の押さえどころをインプット。
さらに散りばめられた観劇のヒントや豆知識で、
あなたも歌舞伎通の仲間入り。
ようこそ! Kabuki Wonderlanndへ
◇◆◇ イラストレーターからのコメント ◇◆◇
ある時、歌舞伎を観ていたら、
豪華な衣裳、所作、言葉……
あれ? こんなキャラクター、
原宿あたりで見なかったかなと感じた。
歌舞伎は「傾(かぶ)く」という意味らしいけど、
案外日本人は、昔からファッションだって何だって、
傾いていたんじゃないかなあ。
「ユーモアの無い没個性の日本人」
と言われることもあるけれど、
この個性豊かな歌舞伎の演目を観ていると、
とてもそんなことは考えられない。
中には役者さんをずらりと並べた出し物もあり、
物語は二の次。
それはまるでファッションショーのようで、
衣裳以外でも、それぞれが強烈な個性を見せる。
忠義とか義理人情とか、
一見、封建的な話が多いけれど、
待てよと考えてみた。
題材はそのような物語を借りてきて
自分の言いたいことを言っているようで、
その時代の大衆の知恵、
奇抜なスタイルで自らをアピールする
アウトローたちのエネルギーのようなものを感じる。
それが今に続いている理由かもしれない。
この強烈で華麗な歌舞伎のキヤラクターを
列べるだけでもワクワクする。
また役どころからその歌舞伎を観ると、
案外違った奥深さを感じ取れるのではと考えた。
この本では、そのユニークな歌舞伎キャラクターを
イラストレーターの目で選び出し、
ランダムに描きだしてみた。
きっと若い人も、「あんな古いもの」と思わずに、
歌舞伎のことを好きになるに違いない。
「故きを温ねて新しきを知る」とあるがその通りで、
歌舞伎についても的を射た言葉だと思う。
さあスター・ウォーズも顔負けのキャラクターを訪ねよう。
そして一緒に「傾き」ましょう。
イラストレーター 辻村 章宏
【目次】



