出版社内容情報
水俣病公式確認70年のいま『苦海浄土』で石牟礼道子が描く患者の声、社会の姿をどう受け止めればいいのか、哲学を使って読み解く。
【目次】
内容説明
水俣病公式確認から70年。石牟礼道子が描いた患者たちの声は、この社会にどこまで届いただろうか。〈受難〉の語りに耳を傾け、生の意味を探る哲学の挑戦。
目次
1 知識を問いなおす―本当に知るべきことは何か(「原因究明」という名の罠―患者と家族を置き去りにした知;追いやられる被害者の知識―水俣病と認識的不正義;「民衆の知」の可能性―「ゆき女きき書」より;世界との距離を修復する―「異なる知」への感受性)
2 言葉に耳をすます―その人自身の言葉とは何か(「聞き書き」という文体―語り手と聞き手の交わる場所;語られない思いの聞き手になる―「サークル村」を超えて;「出会い」が生むかけがえのなさ―アーレントと考える;言葉の背後の沈黙を聞く―ハイデガーが問う「その人自身」;天に向けて響く言葉の次元―「花びら一枚」に託される願い)
3 苦痛に寄りそう―他者の苦しみは理解できるか(「そげんした苦しみがわかるか」―川本輝夫の訴え;痛みを理解するということ―ウィトゲンシュタインの提案;理解からこぼれ落ちる感覚―悶えつつ傍らにいること)
著者等紹介
宮田晃碩[ミヤタアキヒロ]
哲学者。1992年、千葉県生まれ。東京大学大学院総合文化研究科超域文化科学専攻比較文学比較文化研究室助教などを経て、長野県立大学講師。ハイデガーの哲学や石牟礼道子の文学を手がかりに、言語と共同性の関係を研究(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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