内容説明
それでも、語りなおす必要がある。未来志向の保育ジェンダー論。私たち大人が抱く純粋無垢な子ども観とは裏腹に、子どもにも性に対する感覚は少しずつ芽生えている。子ども一人ひとりを尊重する保育理念において、ジェンダーの視点はどのように機能するのか。それは抑圧だけでなく、楽しさも含んでいる。子ども社会学の立場から、いまこそジェンダーを“語りなおす”ことで子ども理解をひらく。
目次
1章 保育はジェンダーを語らない
2章 保育者のジェンダー課題を読み解く
3章 子どものジェンダーを探求する
4章 LGBTQ+の子どもを可視化する
5章 LGBTQ+と保育のこれからを考える
6章 ジェンダーレスはどこまで有効なのか
7章 ジェンダーニュートラルを試行錯誤する
8章 男の子の身体をめぐる問題はそれでいいのか
著者等紹介
天野諭[アマノサトル]
愛知県生まれ。保育士。名古屋市立大学人間文化研究科博士前期課程修了。現在、立命館大学人間科学研究科博士後期課程在学中。主な学術領域は、保育学・子ども社会学・教育社会学。実務経験をもとに、子どものジェンダーに関心を寄せる。保育園でのビジュアル・エスノグラフィー調査を通じて、「戦いごっこ」などを手がかりに、幼児期の男の子たちの仲間関係と遊び文化を研究している。2025年、日本子ども社会学会 研究奨励賞を受賞。メディア掲載歴に、NHK、朝日新聞、日本経済新聞などがあり、保育とジェンダーをめぐる実践が紹介される(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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