内容説明
「『9条を守れ!』の訴えが若者に届きにくい」その現状を憂えた著者が、若者の問題提起をふまえ、「九条の会」「市民連合」「自衛隊を活かす会」を超えて語り合った。
目次
第一部 鼎談、冒頭発言:「九条を守れ」が通じない時代に新たな模索を(柳澤協二 九条にとどまらない憲法の意味を考える必要性;中野晃一 転換期をどう捉え、どんな生き方を選択するのか;伊藤真 九条が良いかどうかは若者が自分で考えて下さい)
第二部 鼎談、冒頭発言を受けて:若い世代はどんな憲法論議を求めているか(久道瑛未 戦争と平和の価値観を次世代に繋ぐために:鼎談を受けて1;元山仁士郎 体験を分かち合う。もしくは体験を超えて「共感力」「想像力」の探究を:鼎談を受けて2)
第三部 鼎談、再開:共感力、正戦論、ベース(基盤)としての13条(今回の鼎談の問題意識はどこにあるか;「共感力」が平和の力になる条件;「正戦論」をどう克服していくのか;若い世代に何をどう訴えていくのか;「九条を守れ」というスローガンをめぐって)
著者等紹介
柳澤協二[ヤナギサワキョウジ]
東京大学法学部卒。防衛庁に入庁し、同運用局長、防衛研究所所長などを経て、2004年から2009年まで内閣官房副長官補(安全保障担当)。現在、自衛隊を活かす:21世紀の憲法と防衛を考える会代表。NPO法人国際地政学研究所理事長、新外交イニシアティブ(ND:NEW DIPLOMACY INITIATIVE)評議員
伊藤真[イトウマコト]
東京大学法学部卒。1981年、東大法学部在学中に司法試験に合格し受験指導を開始。同時に法律事務所に入所、弁護士業務も行う。現在、法律資格受験指導校伊藤塾塾長、弁護士、法学館憲法研究所所長
中野晃一[ナカノコウイチ]
東京大学文学部哲学科、オックスフォード大学トリニティ・カレッジ哲学・政治学科卒業。上智大学国際教養学部教授、元学部長。プリンストン大学でPh.D(政治学)を取得。ハーバード大学ウェザーヘッド日米関係プログラム客員研究員(2024‐2025年)。専門は比較政治学、日本政治、政治思想(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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