内容説明
マニュアルを学んだうえで、マニュアルを超える。どうすればお客さまが喜んでくれるかを考える―。落ちこぼれで、プータローのコギャルだった彼女が、通常の5倍という驚異的な売上を達成できた背景には、仕事の意味を考え抜き、絶えざる工夫を重ねたことにあった。伝説の山形新幹線アテンダントが説く「おもてなしのこころ」。
目次
第1章 「落ちこぼれ」からの挑戦
第2章 働くって楽しい!
第3章 一歩前へ進むための、「気づき」のチカラ
第4章 新幹線は人生の交差点
第5章 気持ちひとつで、どこまでも行ける
第6章 成長し続けること
著者等紹介
茂木久美子[モキクミコ]
1980年山形県生まれ。山形城北高校卒。98年から山形新幹線車内販売員として勤務。2005年、東京‐新庄間の1往復半で50万円の売上を達成。その群を抜く売上が評価され、06年10月に最年少でチーフインストラクターに抜擢。「車内販売のカリスマ」として、テレビや新聞など様々なメディアで取り上げられる。12年に車内販売員を引退し独立、年間200回以上の講演・セミナーを中心に活動を展開している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
それいゆ
69
30分で読了しましたが、何度も涙が出てきました。いい話を聞かせてもらい感動しています。新幹線の車内販売はほとんど利用したことないのですが、一度でいいから茂木さんの列車に乗り、お話ししたかったです。講演活動で活躍しているそうですが、ぜひ聞いてみたいものです。会ってみたい。2014/12/19
シュラフ
26
「今まで存在感のなかった自分、モヤモヤとくすぶっていた自分。こんな私からでも商品を買ってくれる人がいる。ありがとうと言っていただける。(私、ここにいてもいいんだ)新たな自分の居場所を見つけたような、そんな心境でした」。著者は山形新幹線の伝説の販売員。成功の物語ではなく、不良娘からの脱却という再生の物語として読みたい。下手をすればそのまま下層社会の一員だったろう。もちろん本人の努力もあっただろうが、一番のポイントは社会が彼女に立ち直りのチャンスを与えたこと。社会支援というのは、チャンスを与えることなのだ。2018/07/02
ココアにんにく
5
素敵な人柄が文章からどんどん伝わってきました。失敗して帰りの車で涙するシーンや、お土産もう一つの話、雪で列車が立ち往生した時など小説を読んでいる時のように感情が揺さぶられました。コギャルの時の写真を掲載して欲しかった(特にパリのシーン)。マニュアルも必要ですが、実体験でのトライ&エラーで身に着けていった経験。それを許してくれた上司も懐が深いですね。ふと販売員さんの口から山形弁が漏れたなら…カチカチのアイスクリームもふわふわほっこりした食感に代わりそう。他の著作も探して読もう。2018/11/27
timeturner
5
元コギャルだろうが学校の成績が最悪だろうが、自分の頭で考えられる人間はものになるってことだろうけど、こういう本を読んで学ぼうとする人間はいつまでたってもだめな気がする。「おもてなし」と「気づき」の頻出にはちとげんなりした。2015/03/12
るるぴん
2
何年かぶりに再読。「乗客に求められたものを売る」を超えて「どうしたら乗車時間を思い出深く楽しい時間にしてもらえるか」常にお客様の心に寄り添い感動すら与える接客術とその根幹を支えるマインドについて語っている。営業職に従事している方には大変参考になる内容。超マニュアルで、自分の頭で考え工夫し、結果を出すことの大切さと楽しさが伝わってくる。彼女は元コギャル。自分自身、能力、可能性を自ら否定しないことが大事だし、周囲も偏見を持たないことが大事だと思った。今度正社員として働く知り合いにプレゼントしようと思う。2019/12/24