内容説明
戦後80年、日韓条約締結から60年。これまで陽の当てられなかった歴史的事実を検証し、新たな「歴史認識」「常識」をつくることが「真の友好平和」への第一歩に。「朝鮮人」兵士。当時「日本軍」として出兵、戦後は戦犯として裁かれ、故郷にもどれず遺骨は日本に残されたままの方もいる。アジア太平洋戦争前から現在までの現状を綴り、未来に向けて、取り組みの意義を語る。
目次
1 アジア太平洋の進展と朝鮮人の軍事動員(日本の兵役制度と朝鮮;軍属の散発的動員 ほか)
2 戦場での朝鮮人兵士・軍事要員(悲惨な戦場での日本軍兵士;最下層に置かれた朝鮮人兵士 ほか)
3 敗戦後の朝鮮人軍人軍属(復員、引き揚げ、帰国;浮島丸の悲劇 ほか)
4 戦後補償から排除された朝鮮人軍人軍属(路頭に抛り出された朝鮮人兵士・軍事要員;なぜ日本だけが、戦争犠牲者だけを、援護から外国人を排除するのだろう ほか)
5 遺骨収集、返還と慰霊(帰郷できない遺骨;韓国・朝鮮人戦没者をだれが追悼・慰霊するのか ほか)
著者等紹介
川口清史[カワグチキヨフミ]
1945年8月中国吉林省長春市生まれ。京都大学経済学部、同大学院経済学研究科博士課程、博士(経済学)。立命館大学産業社会学部助教授・教授、同政策科学部教授、現在立命館大学名誉教授。2007年~2014年学法校人立命館総長、立命館大学長。2010年~2014年第三期日韓文化交流会議日本側委員長。22015年より特定非営利活動法人ニッポンコリア友好平和協議会会長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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