内容説明
歴史をひもとき、ゆかりの地を訪ねることで、私たちは何を学べるのか。
目次
第1章 今だから、ハンセン病問題から学びたい(コロナ差別はハンセン病差別を想起させた;どのような差別があったのか)
第2章 歴史を旅する(ヨーロッパのハンセン病差別の歴史とキリスト教;「絶海の孤島」への隔離構想があった;戦争と絶対隔離政策―戦前の「無らい県運動」;胎児・臓器標本の謎―これほどの人権侵害があるのか;ハンセン病療養所の今とこれから―多摩地方の住民として)
第3章 人を旅する(身延深敬園―綱脇龍妙が開いた渓谷の庵;湯之沢部落とバルナバ・ミッション―コンウォール・リーの救済活動;極楽寺の忍性―中世における救済活動)
著者等紹介
八木絹[ヤギキヌ]
1964年新潟県生まれ。立命館大学法学部卒業。月刊総合雑誌編集部員、新聞記者をへて、フリーライター&エディター。現在、自費出版・編集工房〈戸倉書院〉代表。ハンセン病市民学会会員。日本ジャーナリスト会議会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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KocmocKocma
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4/28に元の職場関係の人たちと全生園&ハンセン病資料館見学に行った際、参加者の一人が図書室で検索していた本。書架に見当たらず、学芸員さんに尋ねるもすぐに見つからず、最新刊なので登録したばかりでカウンターにあった。 ハンセン病の知識ゼロでもとっつきやすく書かれているし、ある程度分かっている人でも、学ぶところの多い本。差別・人権侵害の歴史について鋭く切り込む。(歴史と言っても勿論それは現在に繋がっている。) 国・医学者・法曹・宗教者・市民がスティグマを押し「浄化」したことを心に刻まずにいられない。2025/05/10
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