内容説明
インターナショナルスクールに通う、ズアタ、ミツコ、イルキン、シャンヤオ、エリーは、ハイキングの途中で学校のみんなとはぐれてしまいました。さみしさと空腹をかかえながら森の中を歩く5人の目の前に現れた「キリムズカフェ」。疲れていた子どもたちはおそるおそる中に入ります…。「みんな、みんな、かなうといいね」。遊牧民の布キリムの柄に込められた「願い」。願いってなんだろう?かなえるってどういうこと?「共生」について考える物語絵本。
著者等紹介
桐山エツコ[キリヤマエツコ]
日本大学芸術学部油画卒業。東京テキスタイルスクール基礎科タピストリー科修了。よみうり文化センターにてチャイナペインティング講座修了。「織工房キブラ」を10年間主宰。キリム水彩画、キリム絵付カップ個展、織工房作品展など個展グループ展を多数開催
ながわよしこ[ナガワヨシコ]
長和佳子。女子美術大学デザイン科グラフィックデザイン専攻。広告制作、業界紙編集などの会社勤務。近年は銅版画制作、2012年から毎年グループ展で作品発表(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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えつ
12
ティーカップやマグカップ好きにはたまらない1冊だと思って、図書館で手に取った。キリム…がティーカップ???とは思ったけど、キリム文様の布も可愛いけど、ティーカップ最高じゃない?願いが叶う嬉しさ、喜び、願いが叶うとは?…ということを描いていて奥が深かった。共生について考える絵本。何だか優しい気持ちになれた。2025/05/11
遠い日
3
キリムは織物じゃないの?それがどうしてティーカップに?と手が伸びました。いろいろな願いが込められた模様をティーカップに描いていると知り、インターナショナルスクールの子どもたち5人のそれぞれの願いを伝え合い、お互いの願いが叶うように心を通わせあったときに魔法が起きました。ファンタジックな展開と、キリムの神秘的な模様がとてもすてきです。2025/04/25
asisa
1
遊牧民がいろいろな願いを模様に織り込んだ布、キリム。インターナショナルスクールの生徒たちは、キリムカフェでティーカップに書かれたキリム柄の意味に想いを馳せ…。カップの中の願いが祈りに変わる時、カップの神様が話し始めて…。共生について考える物語絵本。2025/04/28
かはほり
0
こんな美しくて素敵なカップが欲しいなあと思いながら読みました。「願い」は叶うと嬉しいけどかなわないことも多い。そして相手の願いが叶うことを願うことが大切さに気が付かされる本でした。2025/02/22