内容説明
おとなたちのあたふたも、新型コロナの猛威も、すべてを吹き飛ばすのは子どもたちの弾ける笑顔、なんの遠慮もない大きな泣き声、あそびに夢中な真剣な表情、楽しくてたまらないという笑い声、安心しきって身も心も委ねてくる子どものからだのぬくもりと重み…。前作『うしろすがたが教えてくれた』刊行から三年。このたいへんだった三年間、もみくちゃになりながらも親子を支えた保育園。子どもの育ちを紡いだ日々の貴声なひとこまひとこまをがんばったあなたと確かめたい。
目次
どんなときも子どもから出発する(Mちゃんの「いっぱーい」;年長組はつらいよ ほか)
嵐のなかで(コロナでもこいのぼりは泳ぐ;コロナの真っただなかで ほか)
いたずらの入るすきま(第二の断乳?;いたずらの入るすきま ほか)
困難を切り開く鍵(3・11で流された福島県いわき市の保育園の再開;それでもWebでつながった福島合研 ほか)
著者等紹介
清水玲子[シミズレイコ]
1947年埼玉県生まれ。元東洋大学ライフデザイン学部教授、元帝京大学教授。乳児保育、保育原理などを担当。保育実践研究会代表・さんこうほれんメンバー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Takao
3
2023年8月10日発行(初版)勤務先保育園でお世話になっている著者の新刊と聞いて早速予約注文したが、それが届く前にご恵贈を受けた。著者の優しい語り口を彷彿とさせるやさしく温かい文章。コロナ下で耐え忍んできた保育士たち、そして何よりも「いま」を生きている子どもたちへの優しいまなざし。どんなに経験を積んでも、未熟な大人たちに子どもたちは教えてくれる。毎日、全国各地の保育園での様々な保育の営みの中に、子どもたちと保育士のきらりと光る一瞬があるのだろう。それを目に見えるような言葉にしてくれる著者に感謝。 2023/08/16