内容説明
「なったら終わり」は間違っていた世界は、光と色に満ちていた。豊かな人生への確かな一歩を照らす。京都新聞長期連載坂田記念ジャーナリズム賞受賞。
目次
第1章 病ではない
第2章 分かち合う
第3章 コロナ禍の打撃
第4章 つながる
第5章 私の一歩
第6章 温かな社会
著者等紹介
鈴木雅人[スズキマサト]
1974年生まれ。2000年、京都新聞社に入社。滋賀本社、東京支社などを経て、2018年4月から文化部。現在は報道部で大学などを担当。2022年3月、松村記者らと本書の連載で「第29回坂田記念ジャーナリズム賞」を受賞
松村和彦[マツムラカズヒコ]
1980年生まれ。2003年、記者として京都新聞社に入社。2005年写真記者となる。大切にしているテーマは「人生」「社会保障」「ケア」。認知症についての写真展「心の糸」を京都国際写真祭KYOTOGRAPHIE2023で展示した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
けんとまん1007
46
認知症。よく目にし、耳にする言葉。ただ、そこまでで、実際は知らないことばかりで、自分の中で想像しているだけ。偶然、図書館の棚で目に留まり、手に取った。認知症に限らないことだが、その範囲は、あまりにも広いし変化し続ける。それは、人の暮らしそのものでもあるし、社会状況にも関わるから。先にに読んだヤングケアラーに関する本とも共通することが多い。少しずつでも、関わる人、知ることをひろげることに尽きるし、そこからしか始まらない。そんな中、政治が世代間対立を拡げようとしているという一文が納得してしまう。2024/01/07
Humbaba
3
例え元気で矍鑠としていた人でも、年を経て認知症になってしまうこともある。長生きをできるというのは素晴らしいことだが、それによって認知症にかかる人が増えたというのもまた事実である。かつてはなかったものだからこそ、それに対してどう対応していくかについて社会としても十分な回答を出せていない。そのような過渡期となる時代だからこそ、しっかりと状況を見て、互いに理解することが求められる。2024/05/31
chuji
3
久喜市立中央図書館の本。2023年7月初版。初出「京都新聞」に2020年から23年まで連載した「700万人時代 認知症とともに生きる」、再構成。オイラは後二ヶ月余りで前期高齢者!自分は大丈夫!と思っていても、、、、、、どうしようかなぁ~2023/10/07
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- 和書
- 流砂 〈第16号〉