出版社内容情報
トマ・マチュー[トママチュー]
著・文・その他
リボアル堀井なみの[リボアルホリイナミノ]
翻訳
コザ・アリーン[コザアリーン]
翻訳
内容説明
トマ・マチューは、ストリートハラスメントや日常の性差別に関する女性の証言をマンガ化しています。背景や女性の登場人物は白黒で写実的に描かれ、男性はワニの姿で表現しています。読者は証言する女性の視点に立ち、ナンパなどに代表される、支配的な捕食者である「ワニ」の振る舞いに疑問をもつよう促されます。
著者等紹介
マチュー,トマ[マチュー,トマ]
ブリュッセルのサン・リュック高等美術学校でバンド・デシネを専攻。2013年から、「クロコダイル・プロジェクト」のクリエイターとして、日常的に繰り広げられる女性差別や街中でのハラスメントを、男たちをワニに擬人化し漫画にしている
リボアル堀井なみの[リボアルホリイナミノ]
京都精華大学人文学部卒業。ノルウェーのオスロ大学サマースクールで「北欧における男女平等」「平和学」を、フランスのソルボンヌ・ヌーヴェルパリ第3大学でフランス語を学ぶ。2022年に女性史を振り返る演劇「ミモザウェイズ1910‐2020」を企画・製作・脚本共訳。国連女性差別撤廃条約の研究と普及を目指す「国際女性の地位協会」理事
アリーン,コザ[アリーン,コザ]
北フランスのリール生まれ。1986年から京都在住。30年にわたり幅広く翻訳の仕事にかかわってきた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
たけのこ
4
ベルギーのマンガですね。男性をワニに模し、日常的に女性がうけているハラスメントをこれでもかってくらい描写しています。イラスト集に近い感覚ですね。これはね、セクハラをした男性に読ませて反省文を書かせるべきですよ。これだけの数を並べられると結構エグイですね。2023/07/05
そてっつ
2
一気読みしてしまった。この本を薦めてくれたのが男性で、「男性はもっと自分たちはワニである事を自覚した方がいいと思うんですよ」と言っていたのがとても印象に残っている。2023/10/10
chuji
1
久喜市立中央図書館の本。2022年8月初版。約下ろし。ウェブで女性たちのセクハラ体験を集め、漫画化したベルギーのプロジェクト。男性をワニに擬人化することで、徹底的に女性目線に立ちセクハラの本質に迫るとともにその対処法を解説した本。漫画は小間割がなく絵も下手くそですが、言いたいことは伝わってきた。2022/09/27